2011年01月11日

新QC7つ道具とは?

新QC7つ道具とは? −品質管理研究所−


品質を管理するためのツールには、『QC7つ道具』があります。

QC7つ道具は、数字のデータをうまく整理して、問題を解決するための道具です。

新QC7つ道具

それに対して、言語データを整理して、問題を解決するための道具が、『新QC7つ道具』です。


『新QC7つ道具』とはどんなツールかみていきましょうひらめき



(1)親和図法 (Affinity diagram )

親和図法は、原因のわからないもやもやした問題について、自由に意見をだして、親和性(関連性)の高いデータをひとまとまりにして、整理し、問題の原因や要因をわかりやすくして、見える化する方法です。

『KJ法』を品質問題解決手法のための情報整理に活用したのが、親和図法といえます。『KJ法』は、用語自体が商標登録されているため、一般的な用語としては、商標権侵害になるため、親和図法という言い方で表現した経緯もあるのかもしれませんね。

『KJ法』は、文化人類学者の川喜多二郎さんの頭文字KJ(KawakitaJirou)からつけられた問題解決手法で、『ブレーンストーミング』で、創造的に自由にうみだされたアイデアを、メモ紙やポストイットに書いて、模造紙などに整理して問題を解決するような全員参加型の取り組みであり、親和図法も同様のやり方で行います。

ブレーンストーミングのルールとしては、

1)他人の意見を批判しないこと。
2)自由にどんどんおもいついたことを意見としてだすこと。
3)質より量を重視し、たくさんのアイディアをみんなでだすこと。
4)他人の意見を参考に、アイディアを加えて、ふくらませること。

などがあり、言語データを自由な発想で、気楽にわいわいがやがやだしてから、
論理的なグルーピングとラベルづけを行い、問題を整理していくという手法になります。

※参考 親和図法 ISOコンサルティングファーム 国際規格マネジメント
※参考 KJ法とブレーンストーミング 立命館大学経済学部 山井ゼミ


(2)連関図法 (Relational diagram )

連関図法は、原因と結果などの複雑に絡み合う問題を、要素間の関係を論理的にむすびつけていき問題を解決する手法です。親和図法でグルーピングされた複数の問題の中で主要な問題を抽出し、『なぜ○○なのか』という問いをひとつたてて、その問題の発生要因と結果から、その複数の原因の因果関係を矢印でどんどん結んでいき、問題解決のポイントをあぶりだしていく方法です。

矢印の多くでている要因が根本的な要因つまり主要因である可能性が高いと判断されます。

※参考 連関図法 ISOコンサルティングファーム 国際規格マネジメント
※参考 連関図法 FK-PLAZA


(3)系統図法 (Tree diagram )

系統図法は、連関図法で抽出された問題を解決するための、具体的な方法を(手段)を複数あげて改善していくために活用される手法です。問題を 『〜を〜するためには』 という表現にして、その問題を解決するための複数の具体的手段『〜を〜する』という表現で提案します。

さらにその手段を実行するためには、『〜を〜する』という形で深堀していき、最適な実行手段をみつけていくことで実際に問題を解決する手法です。

※参考 系統図法 ISOコンサルティングファーム 国際規格マネジメント


(4)マトリックス図法 (Matrix diagram )

マトリックス図法は、問題としている事象の中で、対となる2つの要素を行と列の2次元に配置し、その交点に着目して、関連性を評価することで、問題解決の糸口を見つける手法です。重要項目の選定をおこなうために、解決すべき問題を、重要性や緊急性などの指標で評点し、リスクに応じた対応するなどの重要なテーマの選定に用いられることが多い手法といえます。

※参考 マトリックス図法 ISOコンサルティングファーム 国際規格マネジメント
※参考 マトリックス図法の作図手順と操作例 株式会社ラーニング・アーキテクチャ研究所


(5)マトリックスデータ解析法 (Matrix data analysis )

マトリックスデータ解析法は、マトリックス図法と連動して、リスク値などの二次元の数値化されたデータを図表で整理して、関連性(相関関係)をわかりやすくか見える化する手法で、新QC7つ道具の中で唯一数値データをあつかう解析手法といえます。

簡単にいえば、XとYの2つの変数でグラフを描くということであり、技術者であれば、日常的にやられていることです。

※参考 暮らしに役立つ新QC七つ道具(3) ― マトリックス・データ解析法 国広 洋一さん



(6)アローダイヤグラム(Arrow diagram )

アローダイヤグラムは、系統図で抽出された具体的な手段を実際に行うために、どのような順番でいつ行えば、効率的になるかということを明確にする手法です。

各作業の前後の順番や作業時間(日数)などをもとに、クリティカルパス(時間的余裕のない重要工程)をみつけて、目的を最短で達成するための順序を明確化することができます。

※参考 アロー・ダイヤグラム ISOコンサルティングファーム 国際規格マネジメント


(7)PDPC法 (Process Decision Program Chart)

PDPC法とは、計画を実施する際に、あらゆる不測の事態を想定して、事前に不測の事態での代替案をあげて、目的を達成するための手順を明確にする手法です。

臨機応変な対応が必要とされる状態で関係者内での意識統一を図り、柔軟な対応を図ることができる利点があります。

※参考 PDPC法 ISOコンサルティングファーム 国際規格マネジメント


以上の7つが、『新QC7つ道具』です。


QC活動が定量的なデータを扱う製造現場から、定性的なデータを扱う営業部門や総務部門などにも広がったことで、このような言語データを中心とした問題解決の手法が開発されたということであり、

どんな業務にも活用できるツールですので、系統図法など使いやすい手法をどんどん活用してみてくださいねひらめき


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posted by かおる at 07:00| Comment(69) | TrackBack(0) | 新QC7つ道具