QC7つ道具のひとつで品質不良の改善のためにかかせない
『パレート図の簡単な作り方』についてご紹介します。

今回は、パレート図に不良モードと数値をいれるだけで、
簡単にパレート図が描けるようなエクセルのテンプレート(例)を
自由にダウンロードできるようにしましたので、
ぜひ、うまく業務にお役立て頂ければ幸いです。(文末のリンクからどうぞ)
まずは、パレート図のサンプルとともに、簡単な3ステップの作成方法をご紹介します。

<簡単なパレート図の作成方法(Excel)>
@不良モードと発生数のカウント
パレート図では、まず、製造工程や市場での不良を不良モード別にわけて、
発生数をカウントすることからはじまります。
どんな不良モードがあるのかをもれなく列挙して、
チェックシートを活用して、不良をカウントしましょう。
もし、不良モードの定義が、明確でなければ、現場の作業者によって、
異なる不良として判定されてしまいますので、その区分けのルールづくりも
正しく情報を扱う上で、大切なポイントです。

■ 不良をカウントするチェックシートの例については、こちらの記事をご参考にどうぞ!
・品質不良改善シートとは?
A不良の並び替え(多い順番に)
次にその不良モードのうち不良の発生数の多いものから順に並べます。
エクセルでは、『降順で並べ替え(Z→A)』という
便利なボタンがありますので、
不良モードの名前と一緒にたくさんある不良から順に並べ替えてみましょう。
パレート図の良さは、その図をひとめ見ただけで、
どんな不良がどれだけ集中して発生しており、
どの項目を重点的に改善すればよいかを見つけられることです。
そのため、不良を多い順からならべて、考えることが大切となります。
これが、重点指向の考え方です。
■ 重点指向については、こちらの記事もご参考にどうぞ!
・重点指向のパレート図!
BEXCELシートへ貼り付け
順に並び替えられた不良モードと不良発生数を下記のテンプレートにそのまま貼り付けます。
パレート図 Excelフォーマット(例)

※下記のリンクから、ダウンロードどうぞ!


不良モードと不良数を貼り付けると、
「不良モード別の発生数を示す棒グラフ」と「不良の累積構成を示す線グラフ」からなる
パレート図が簡単に自動で描かれます。
Excelでは、『形式を選択して貼り付け⇒値』を選択すると、
元のフォーマットの体裁がくずれないのでおすすめですね。
また、グラフの縦軸の不良件数の横の数字をクリックして、
縦軸(Y軸)の最大値を不良合計数と一致するように設定すれば、
一段と綺麗な棒グラフと線グラフの図が描けますのでお試しください。
パレート図を一からエクセルで作るとなると、
体裁を整えるために時間がかかりますので、
このパレート図のテンプレートをうまくアレンジして、
現場の品質改善の時間により力を注いでいただければ、うれしい限りです。
【関連記事】
・QC7つ道具〜品質管理ツール
・重点指向のパレート図!
・管理図とは?
・ドラッカーに学ぶ『管理』とは?
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