2012年09月21日

仕事の品質とは?

仕事品質を高める『教え』と『学び』とは? - 品質管理研究所 -


品質は、お客様に販売する製品の品質に
限定される狭い範囲のものではありません。

その製品やサービスの品質をつくりだすプロセス
『仕事の品質』こそが重要です。

製品を創るプロセス(仕事)の品質が十分でなければ、
高い品質の製品を安定的に、繰り返し生み出すことも難しいでしょう。

今回は、このような『仕事の品質』を高める“きょういく”とは何か、
教える側と学ぶ側の2つの立場から考えてみましょう。


学び・教えの語源


(1) ひとに教えるとは?

ひとは、仕事によって、ひとと関わり、
学び、教えあうことを通じて、成長します。

仕事ができる優秀なひとほど、経験もあり、

課題に対して、すべて自分で仕事をしてしまうほうが
短時間に、より正確なしごとをできることも多いでしょう。


自分自身でしごとをすべてやりきるほうが、
楽なことのほうが、むしろ多いのかもしれません。

仕事ができるヒトが陥りやすい『教育のジレンマ』です。

個人の仕事としてではなく、チームとして、
仕事の成果を継続的にあげるためには限界もあります。

組織としてのパフォーマンスをいかに向上させるかを考える必要があります。

自らができる仕事を繰り返し、
自らがやることは、非常に簡単なことです。

しかし、仕事のできるひとにとって、仲間を信頼して、
任せることは、単純ですが、意外と難しいものではないでしょうか。

じれったくなる気持ちを抑えつつ、問題を共有し、解決を後押しして、
責任をもって、最後までフォローする『共育の姿勢』が課題ともいえるでしょう。

お互いが信頼し、助け合える組織として成長していくために、
仕事のできるひとほど、このジレンマを自覚する必要があるのではないでしょうか。

『教える』ということばの語源は、
『愛しむ(おしむ)』ともいわれています。

教えることは、愛をおしまないことであり、
子を育てる親のような育て、見守る気持ちが必要なのかもしれません。



(2) ひとから学ぶ(まねぶ)とは?

逆に、何かを学び、習得する立場では、どのような心構えが必要でしょうか。

『学ぶ』ということばの語源は、
『真似る(まねる)』と同じ語源ともいわれています。


何かを学ぶためには、ひとをまねることからはじめる
真似ぶ(まねぶ)ことが、学びの基本ともいえます。

ひとからまねび、乾いたスポンジのようにどんどん吸収し、
学習することが、理解への近道ともいえるでしょう。

ただ単に教えを待つだけではなく、

自らがそのしごとをまねぶ(まねる)ことで、
しごとのやり方そのものまで、学習したいものです。


現実には、見習うべきでない先生がいることもあるかもしれません。

そんなときは、反面教師として、
自らがやってはいけないこととして、
注意するべきことを教えていただいていると考えれば、
気持ちを抑えて、感謝することもできるのではないでしょうか。


さらに、仕事中の社内の教育者ばかりが、先生ではありません。

いつも顔をあわせている取引先さんやお客さんも、先生です
そして、仕事からはなれた家族やわが子も、先生となります

仕事品質と教育


Aさんは、あるとき、成長するお子さんに1年間を振り返り、
どんなことができるようになったかを聞いたそうです。

お子さんが、あんなことができるようになった、こんなことができるようになったと
楽しげに、できるようになったことを教えてくれたあとに、こんな質問をうけたそうです。

『お父さんは、1年間で何ができるようになったの?』と。

Aさんは、親として、子供の1年間の成長は、
肌で感じてわかったにもかかわらず、

お子さんからのこの何気ない一言に、
自分自身の成長がとまっているのではと、『はっ』と気づかれたそうです。



相手に何かを教える時は、相手が教えられたと思うのではなく、
自らが気づいたように思えるようなきっかけをあたえることが、
共育者としての重要な役割といえるのかもしれません。


ひとから学ぶ「学びの場」は、常にあふれています。
それを学びの場と捉えるかどうかは、
心の持ちよう次第といえるのではないでしょうか。



今回は、仕事の品質を高める『教え』と『学び』についてご紹介しました。
みなさまのお仕事の少しでものヒントになればうれしく思います。

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posted by かおる at 06:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 品質教育

2012年09月07日

現場で学べ?将棋の歩!

歩のない将棋は負け将棋?! - 品質管理研究所 -

将棋には、
さまざまな駒があります。


機動力のある飛車、
左右四方見渡せる金、
飛び越えて動く桂馬、

そして、最前線に立つ歩。

歩のない将棋は負け将棋

最も数が多い『歩』の役割こそ、重要です。
『歩』のない将棋は、負け将棋ともいわれます。


まっすぐ一歩ずつしか、進めませんが、

敵陣最前線へと進んでいくと、
王の隣にいる『金』と同じ、『と金』となります。

仕事でも、将棋の歩のように、
組織を支える現場にたつ人材のはたらきがかかせません。

最前線の現場での経験は、
ひとを強く、そして、たくましく育ててくれます。

実務での学びの機会は、
身近にいたるところにころがっています。


どれだけ多くの問題にぶつかり、
逃げずに解決して進んできたか。

困難な問題をピンチと捉えるか、
チャンスと捉えるかは、まさに、心の持ちようひとつです。

みながしり込みする仕事をいかに楽しんでできるか。
そこは、あなたらしさが発揮できるチャンスの場です。


仕事と遊び心

このような日々の現場での経験は、
日常の小さな変化に対する気づきの目も鍛えてくれます。

品質部門では、とりわけ、この『問題を発見する目』をもつことが求められます。
何が問題なのかをきちんと見つけられることが、
問題解決の近道であり、見落としがちな大切なポイントではないでしょうか。

将棋の『歩』のように、
最前線にでて、問題を見つけ、
問題を解決する『と金』でありたいものです。



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posted by かおる at 18:49| Comment(2) | TrackBack(0) | 品質教育

2011年04月03日

後工程はお客様!

後工程はお客様! -品質管理研究所-


本来ものづくりのたのしさは、
自ら愛情をこめてつくったものを
お客様に喜んで買っていただき、
使用してもらうことにあるのではないでしょうか。

後工程はお客様 (品質教育)

しかし、企業の規模がおおきくなるにつれて、

営業、製造、経理、人事、企画、品質など
業務が細分化され、お客様から遠くなってしまい
その楽しさを直接味わいにくくなっているようにおもいます。

本来大切にすべきお客さんが身近な存在でなくなることは
企業としてのあるべき理想の姿からはなれてしまうことにつながります。

では、細分化された組織において、直接お客様とお会いすることの
ない部門の方はどのようにお客様を意識すればよいでしょうか。


後工程はお客様 (品質教育)


組織における仕事は、細分化されていますが、
お客様からの要望をうけて、社内の各部門に展開して、
最終的にお客様へモノやサービスを提供することは、
企業の規模が変わっても、変わることのないことです。

ですから、社内のやりとりにおいても、
自分の仕事を依頼してくださった方(社内部門)をお客様とみたてて、

自分の仕事を精一杯取り組むことが最終的なお客様の喜び、
そして、自分自身への喜びにつながるのではないでしょうかひらめき

すこしでもはやく、すこしでもプラスαを、すこしでも親切に
ちょっとした気遣いで仕事の質、製品の質があがることにつながります。

後工程はお客様 (品質教育)


生産工程では、『後工程はお客様』という考え方があります。

前工程は、後工程をお客様のように考え、
『品質のよいものだけを後工程に、作業しやすい形で後工程に、注意すべき情報を後工程に』

お客様である後工程を大切にする心構えです。

生産をしない部門においても、同様に
日頃の業務をする上でこの『後工程はお客様』を意識することが役にたちます。

後工程はお客様 (品質教育)


お客様を意識しにくい部門こそ、
社内の他部門や依頼をくださった社員さんを
お客様とおもって対応してみてはいかがでしょうか。

いつもよりきっと仕事が楽しくなるはずです。


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posted by かおる at 17:47| Comment(4) | TrackBack(0) | 品質教育