2013年06月29日

5Sチェックシートの作り方とは?

5Sチェックシートの作り方とは? - 品質管理研究所 -


5S活動を実施する上で、5Sパトロールの確認者の経験や力量の差によらず、
ばらつきをおさえて、一定のレベルで5Sチェックするために5Sチェックシートが活用されます。

そこで、5Sチェックシートをつくる上で、
どのようなチェック項目をもりこめばよいでしょうか。


今回は、5Sのチェックシートのフォーマット事例とともに、
チェックシートを作成する上でのヒントになるチェック項目をご紹介していきます。


(1)5Sチェックシート
まずは、5Sチェックシートについて、イメージをふくらませるために下記をご覧ください!

■ 5Sチェックシート テンプレート

5Sチェックシート テンプレート

※『5Sチェックシート(エクセルとPDF)』のフォーマットの無料ダウンロードはこちらからどうぞ!

■ 5Sチェックシートフォーマット (EXCEL ver)

ひらめき5Sチェックシート(EXCEL)

■ 5S チェックシートフォーマット (PDF ver)

ひらめき5Sチェックシート(PDF)

5Sチェックシートのイメージが膨らんだでしょうか。

この5Sチェックシートでは、単に得点をつけるだけでなく、
指摘内容や改善内容はもちろん、
経営者のチェックをしていただく構成にしていますのでうまくアレンジしてみてください。


(2)5Sチェックシートのチェック項目は?
チェックシートに記載してある具体的な5Sのチェック項目は、こちらです!

会社のサービスや製品に応じて、
対応する5Sの項目を修正して、うまく活用いただければ幸いです。

<整理>
 ・不必要な設備や工具をおいていないか。
 ・管理状態のわからない不良品や仕掛品が現場に放置されていないか。
 ・不良品や不要な製品の置き場があり、現場で活用されているか。
 ・不良品や仕掛品に識別管理札がつけられて、誰が見てもすぐに状態がわかるか。
 ・試験用のサンプルや材料は現場に放置されていないか。
 ・誰の所有物がわからないモノが、放置されていないか。
 ・設備の使用頻度が高い部分が破損していないか。
 ・不必要なモノを廃棄し、必要なモノを残し、社内で見える化し、共有できているか。
 ・工程で使用するものを壁に立てかけて、置いていないか。
 ・非難経路、配電盤前、消火器付近、非常口の前に不要なものがないか。

<整頓>
 ・カッターやドライバーなどの工具が設備の上などに放置されていないか。
 ・工具やテープなどの置き場に名札があり、定められた置き場で管理されているか。
 ・よく使用する道具が使いやすい場所に保管されているか。
 ・種類の異なる部品や製品が混在して保管されていないか。
 ・設備メンテナンスのための刃などの摩耗品と新品の置き場は明確になっているか。
 ・通路と設備が区画され、区画線があり、安全が確保されているか。
 ・製品がパレット等の上におかれず、床にそのまま地面に置かれていないか。
 ・良品、不良品、仕掛品が色分けされたテープで区画され、識別管理できているか。
 ・保管物は、番地管理で、情報が管理されて、すぐにモノを見つけられるか。
 ・工程内の生産バランスがくずれて、仕掛品がたまっていないか。
 ・物や道具を探すのに時間がかかる状況はないか。
 ・設備点検、工程管理、不良品のチェックシートがすぐに活用できる場所にあるか。
 ・何がいくつあるか、すぐにわかるように識別管理されているか。
 ・工程内の作業手順書が見やすく掲示されているか。
 ・作業台や部品・製品の通路み出し防止のため定位置テープで管理されているか。

<清掃>
 ・床にごみがおちていないか。
 ・床に水や油がこぼれていないか。
 ・設備の上にほこりがのっていないか。
 ・設備の油もれ、さび、原料のくずの付着が発生していないか。
 ・設備周りにネジや金具などの備品が落ちていないか。
 ・製品をのせる容器や搬送台が材料かすやほこりで汚れていないか。
 ・清掃用具がきめられた場所にそろっているか。
 ・不用品の廃棄分別が実施され、容器がわけられているか。
 ・天井の穴か光がもれていたり、雨漏りが発生していないか。
 ・扉や窓の開け閉めルールがあり、換気と汚れ防止がはかられているか。
 ・設備やエアコンの空調のフィルターの掃除ができているか。
 ・捨てる場所が定められていて、定期的に廃棄されているか。
 ・設備点検により、設備の清掃が確実に実施されているか。
 ・設備から、いつもと違う音や大きな音(異常な音)がきこえていないか。
 ・設備の温度や圧力メーターや水量メーターに基準の表示があり、範囲内か。

<清潔>
 ・作業者のゴム手袋や軍手の交換ルールがあり、きれいな状態を維持しているか。
 ・工場内にはいるときの作業姿写真が明示され、守られているか。
 ・みんなが使用するトイレはいつもきれいに保たれているか。
 ・工場内に虫がいたり、くもの巣がはっていないか。
 ・工場内の蛍光灯がきれておらず、明るさがたもたれているか。
 ・工場の社内外の掲示物がはがれていたり、色あせていないか。
 ・清掃時間(いつ)、場所(どこで)、清掃当番(だれが)のルールがきめられているか。
 ・現場のきれいな状態が写真などで、手順や掲示などで見える化されているか。
 ・シフト交代時、昼休憩時、仕事終了時、作業場をきれいな状態にもどしているか。
 ・工場の床や壁に穴があいたり、塗装がはがれている箇所は補修されているか。

<躾>
 ・気持ちの良い挨拶ができているか。
 ・みんなできめたルールが守られているか。
 ・現場のリーダー自らが率先して、5Sをおこなっているか。
 ・5Sを促すための社内での掲示物の見える化が実施されているか。
 ・管理チェックシートに管理基準と実測値が明記されているか。
 ・チェックシートの記入者と確認者によるチェックが定期的に実施されているか。
 ・みんなが目にとめるトイレにも点検チェックシートがあり、管理されているか。
 ・お客様が初めに会う工場の守衛さんや受付さんが、きびきびと対応できているか。
 ・朝礼やシフト交代時に5Sの情報や現場の課題を共有できているか。
 ・工場内だけでなく、社内敷地や周囲にゴミがおちていないか。

5Sと清潔

製品やサービスの特徴に応じた現場でよく起こりそうな問題点をもりこんで、
未然に改善できるようにぜひチェック項目をアレンジしてくださいね。

このようなチェックを日頃から実施していくことで、
チェック項目を確認しなくても、現場ですぐに問題に気づくことができるようになります。

チェックシートは、あくまで道具のひとつです。

自分の「目」と「足」と「手」で、現場を診ることを基本に、
5Sチェックシートを通じて、5S活動を盛り上げて、
品質改善がすすむきっかけになればうれしい限りです。



【関連記事】
ものづくりの基本の『5S』とは?
具体的な『5S活動』とは?
品質管理とクリーン化
チェックシートの落とし穴
ドラッカーに学ぶ『管理』とは?
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2013年06月28日

5Sチェックシートとは?

5Sチェックシートとは?
(2013年6月28日)品質管理研究所


5Sとは、仕事の基本となる 整理、整頓、清掃、清潔、躾です。

この5つの日本語の頭文字をとって、
『Seri、Seiton、Seisou、Seiketsu、Sitsuke』で5Sといわれ、
日本から、世界の工場へとその考えが広まっています。


今回は、現場でこの5Sをチェックするために活用される
『5Sチェックシート』のフォーマットと『5Sパトロール改善報告書』のフォーマットを
無料でダウンロードできるようにしましたので、
うまくアレンジして、お仕事にご活用いただければ幸いです。



(1)5Sチェックシートとは?
まずは、5Sチェックシートからどうぞ!

■ 5Sチェックシート テンプレート

5Sチェックシート テンプレート


※『5Sチェックシート(エクセルとPDF)』のフォーマットのダウンロードはこちらからどうぞ!

■ 5Sチェックシートフォーマット (EXCEL ver)

ひらめき5Sチェックシート(EXCEL)

■ 5S チェックシートフォーマット (PDF ver)

ひらめき5Sチェックシート(PDF)


以下で、5Sチェックシートの簡単な使い方について紹介します。


(2)5Sのチェック項目とは?

5Sのチェック項目は、整理、整頓、清掃、清潔、躾の5分類で、
各10項目の質問事項を設定していますので、全部で50項目のチェック項目からなります。

チェック内容は、どのような製品やサービスを取り扱うかによって、
うまくアレンジしてご活用いただければ幸いです。


(3) 5Sの3段階の評価方法とは?

5Sのチェック項目の評価方法は、3段階の基準で、シンプルに評価します。

 ◎2点:他の企業のお手本となる高いレベル 
 〇1点:問題なく、実施できているレベル
 × 0点:さらに改善が必要なレベル

50項目×2点満点=合計100点になるように設定しています。

評価で2点となる「◎他の企業のお手本となる高いレベル」に当てはまることで、
満点の評価なので、厳しくチェックするチェックシートになっていますので、
現場の改善を促すために、うまくご活用いただければ、幸いです。


(4)5Sチェックシートの3つの特徴とは?
@チェックだけでなく、改善を!
5S活動におけるパトロールでの大切な点は、現場の問題点を指摘するだけでなく、

その問題点を実際に改善して、昨日より今日、
そして、今日より明日の現場を少しでも良くしていくことです。


現場で確認された改善指摘項目を明確にして、
改善日や改善期限と改善内容をを5Sチェックシートに追記して、
改善を進めるツールとして活用していくことが大切です。

A経営者も厳しいチェックを!
5Sは、仕事の基本であり、だれもがすぐにできることだからこそ、
経営者自らかがその状況をしっかりと理解して、率先して改善を進めることが大切です。

そこで、社内で実施されたパトロールの結果や改善の状況は、
経営者にきちんと伝え、コメントを記載いただくようなフォーマットにしています。


品質に力をいれいる優れた経営者は、現場に足を運び、
自らが5Sパトロールを実施し、自分の目で現場を見ることをかかしません。

定期的に経営者自らが5Sや安全や品質といった観点から、
トップ自主監査を実施している企業もあるほどです。

経営トップが関わる5S活動にうまく発展させていきましょう。


B改善報告書で改善マインドの醸成を!
5S活動は、現場の改善を継続的に実施していくことが何より大切です。

チェックシートを単なる採点表にするのではなく、
改善活動にうまく役立てらることがもとめられます。

そこで、『5Sパトロール改善報告書』のフォーマットも下記から、
無料でダウンロードできるようにしています。

指摘事項に対する改善をしっかりとおこない、フォローアップしていきましょう。

■ 5Sパトロール 改善報告書 テンプレート

5Sパトロール改善報告書

※『5Sパトロール改善報告書(エクセル、PDF)』フォーマットのダウンロードはこちらからどうぞ!

■ 5Sパトロール改善報告書 フォーマット (EXCEL ver)

ひらめき5Sパトロール 改善報告書 フォーマット(EXCEL)


■ 5Sパトロール改善報告書 フォーマット (PDF ver)

ひらめき5Sパトロール 改善報告書 フォーマット(PDF)


改善指摘事項とその改善内容については、
できるだけ現場の写真をとって、改善前後の状態をわかりやすく表現説明することが大切です


改善報告書として、写真をつけて報告することで、
現場の改善掲示板などにも掲示して、改善事例を共有できますので、
現場の改善をさらに促していくことにもつながります。


経営者がコメントを書いて、掲示することでさらに、その注目度もあがるでしょう。

多くの企業では、食堂や休憩室、喫煙ルーム、工場の通路などを活用して、
このような改善活動を掲示して、社員の品質マインドをうまく醸成しています。

改善する意欲を高めるためにも、単なるチェックの記録としてだけではなく、
改善ツールとして、うまく5Sチェックシートと改善報告書を活用頂ければうれしく思います。


【関連記事】
ものづくりの基本の『5S』とは?
具体的な『5S活動』とは?
e-Learningで学ぶ『5S』
品質管理とクリーン化
チェックシートの落とし穴
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2011年02月14日

動画で学べる『粉塵』

動画で学べる『粉塵』 -品質管理研究所-


製造業における基本は、5Sです。

日常の家庭生活や子供たちの学校生活では、

部屋・教室の掃除、ごみすて、食器の洗浄、風呂掃除、
時には大掃除をしたりと、日常的に掃除をすることが当たり前になっています。

5Sと学校


ものづくりの工場でも同様に、工場内をきれいな状態に保つために、
5Sの中でも、清掃(Seisou)、清潔(Seiketu)が大切になります。


今回は、その『清掃、清潔』の敵ともいえる『粉塵』について、
わかりやすく学べる映像がありましたのでご紹介させていただきます。

工場では目に見えるごみがきになりますが、目に見えないほこりなどが
製品の品質に影響を与えていることがありますので、

下記を参考にしてみてくださいね。



(1)粉塵の基礎について

■ クリーンルームDVDサンプル1  johokiko1さん Youtube




「クリーンルーム作業者が知っておくべき必須知識と日常作業・管理上の留意点」DVD

※その他、詳細なビデオ内容本編については、JOHOKIKO CO.,LTD,で、
『クリーンルームクリーンルーム作業者が知っておくべき必須知識と日常作業・管理上の留意点』というDVDとして販売されているようですので、ご参考に!

※講師:元三菱電機(株)パワーデバイス製作所 品質保証部)工学博士 園田信夫 先生


(2)重力の影響で付着するごみ

■ 重力の影響で付着するゴミ・ホコリ inenagakenさん YouTube



【試験】
@30分間水平に置いたウェハから重力で落ちたゴミ 
 2回試験して、86個、113個 平均99.5個

A30分間垂直においたウェハから重力で落ちたゴミ 
 2回試験して、1個、5個 平均3.0個 

【結論】
 粉塵は重力の影響によって落下するため、水平と垂直の置き方によって、
塵の付着が大きく異なることを理解する必要がありますね。


(3)さわることによって付着するゴミ

■ 触って付着するゴミの確認 inenagakenさん YouTube




さまざまな条件で、ウェハをさわり、落下塵カウンターを使いゴミをカウント比較しています。

【試験】
@シリコンウェハを素手で触る
 30μm以上のゴミが195個 ※指の形にゴミが付着 

A静電気防止手袋(軍手)で触る
 30μm以上のゴミが193個 ※指の形にゴミが付着

Bクリーンルーム用のラテックス手袋(未洗浄品)
 30μm以上のゴミが138個 ※指の形にゴミが付着

Cクリーンルーム用のラテックス手袋(アルコール洗浄)
  30μm以上のゴミが4個

【結論】
 クリーンルーム用の手袋でさえも未洗浄品や一般環境にさらされたものであれば
汚れるため、きれいに洗浄することが大切ということがわかりますね。


(4)様々な動作と付着塵の関係

■ 様々な動作による粗大粒子の発塵と付着 inenagakenさん YouTube



【試験】一般環境化で同じ動作を15秒だけ行い、その後の落下塵数を測定。

@素手で手をたたく
 30μm以上 100個

Aクリーン手袋(未洗浄)をして手をたたく
 30μm以上 175個

Bクリーン手袋(アルコール洗浄)をしてたたく
 30μm以上  31個

C紙をびりびりやぶく
 30μm以上 122個

D段ボールをたたく
30μm以上 158個(96μm 以上 76個と大きいごみが目立つ)

E段ボールこすりあわせる
 30μm以上 622個

Fウエスをふる
 30μm以上 117個

Gウエスをたたく
 30μm以上 722個(糸くずもあり)

【結論】
 粉塵が品質に影響を与える部屋での段ボール、ウエスは、
使用を避ける必要があるということですね。



(5)周囲環境の違いによる落下塵数の違い


■ 周囲環境による落下塵数の比較  inenagakenさん YouTube



落下塵を集めるシリコンウエハをさまざまな周囲環境に30分暴露して、落下塵を比較。

【試験】
@室内         
 30μm以上 試験前 1個 → 試験後  44個 (増加)

A屋外         
 30μm以上 試験前 2個 → 試験後 177個 (大幅増加)

B容器の中     
 30μm以上 試験前 2個 → 試験後  3個 (同等)

Cクリーンベンチ  
 30μm以上 試験前 3個 → 試験後  2個 (同等 ※測定誤差程度)

【結論】
 屋外や屋内での保管では粉塵が落下し、汚染が進み、
今回のような容器に保管する環境では、落下塵による汚染を防ぐことができるということですね。


(6)床の違いによる発塵の変化

■ 床からの発塵 inenagaken さん YouTube




【試験】
床の違いによる発塵の違いについて、パーティクルセンサで測定されています。

@事務所のカーペット
 5μmゴミ 1000個/CF程

A塩ビシート+アルコールふきあげ
 5μmゴミ 360個程/CF

B濡れたバスタオルを敷いた(床に水撒きをした常態)
 5μmゴミ 216個程/CF

※CFは、キュービックフィート(1cf=1ft3)、
 つまり、1立方フィート1ft=約30.5cmの立方体の大きさです。

【結論】
 床の種類やぬらすなどの対応で塵の発生が変わることをあらためて、
理解しておくことが大切ですね。



以上のように、目にみえないようなほこりや塵を知り、定量的に把握しておけば、
どのような作業環境でどのような作業をすれば、よりよい状態で作業できるかが
わかり、知識に基づいた作業や指導が可能になります。

皆さんの工場実務での5Sの清掃、清潔の基礎として、
ご参考になれば、うれしい限りですひらめき


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posted by かおる at 20:04| Comment(2) | TrackBack(0) | 5S