2011年05月07日

品質管理検定(QC検定)とは?

品質管理検定(QC検定)とは?
(2011年5月7日)品質管理研究所


品質管理を基礎から体系的に勉強されたいと思っておられる方にとって
おすすめの検定試験が、この「品質管理検定(QC検定)」ではないでしょうか。

今回は、品質管理に関わる資格として、合格者数も10万人を超えた
拡大を続ける試験「品質管理検定(QC検定)」についてご紹介いたします。



____________________________


■ 品質管理検定(QC検定)について

日本協会 品質管理検定 HP

品質管理検定HP 日本規格協会


【概要】 品質管理検定とは? 
    
     品質管理検定とは、品質管理、品質改善の基本となる知識を客観的に
     評価する検定試験です。
     
     2005年12月に開始されて以来、年間6万人以上の人が受験する人気の資格です。


【主催】 財団法人 日本科学技術連盟  財団法人 日本規格協会

【認定】 (社)日本品質管理学会 

     ※2011年5月時点、経済産業省(文部科学省)からはまだ認定されていませんね。

【範囲】 出題内容は、品質管理検定レベル表(品質管理検定運営委員会)をご確認ください。
     
     ※更新される可能性がありますので、品質管理検定のHPで、詳細はご確認ください。


【試験】 試験は、1級、2級、3級、4級の4段階の段階的なレベル設定がされています。
  
     品質の仕事を専門に行われる方はもちろん、工業高校などで勉強される学生さん
     まで幅広く受験されており、品質管理の知識を問う実務に活かせる資格です。

<難易度>
ひらめき試験レベルを5つ★でつけさせていただくと、下記のような感じですね。

 
■ 1級:難易度5 ★★★★★ 品質管理のリーダーさんレベル

【人材像】 企業内の品質管理全般の知識が要求される業務をされる方 など
     (品質管理部門、技術系部門のスタッフなど)

【 範囲 】  品質管理の手法、実践全般の知識、
      品質管理周辺の手法や活動としてトピック的事柄に関する基礎知識、
      2級〜4級の試験範囲を含む知識

【 特徴 】 1級は、問題がマークシートだけでなく、筆記試験があるのが特徴!
      品質管理についての実務力が問われる試験内容ですね。

      1級の試験では、試験料をはらっているのに受験しなかった人が
      なんと約20%もいる試験です(汗)。

      逃げることなく、試験にのぞめるか!?
      試験会場に行くだけで勇気がいる試験といってもよいかもしれません・・・。

【参考書】 過去問は、必需品ですね!問われ方を知っておくと学習の論点も明確です。

    
    

■ 2級:難易度3 ★★★☆☆ 品質保証部さんレベル

【人材像】 QC7つ道具などを使って品質問題を解決される方、
小集団活動のリーダーで、改善活動をリードしている方 など

【 範囲 】 QC7つ道具等を含む統計的手法を活用する知識
      自主的に実施するために必要とされる実践的知識
      (確率分布、検定・推定、相関分析・回帰分析、実験計画法、
         抜取検査、信頼性工学、品質機能展開、統計的プロセス管理など)
      3級〜4級の試験範囲を含む知識
           
【 特徴 】 品質の実務をしていない事務職の方でも、2級を取得されたすごい方も
      身近におられますので、すべてはやる気次第!どんどん挑戦してみてくださいね!

      2級からは、マークシート式の選択試験になるため少し、余裕ができますが、
    2級の試験で辞退した人は、1級に劣らず、約10%も・・・。まだ、多いですね。

【参考書】 個別のテキストとして、QC入門講座編を合わせて読むと理解が深まります。

     


■ 3級:難易度2 ★★☆☆☆ 新人社員さんレベル

【人材像】 QC7つ道具などの手法を理解している方、
      小集団活動などでメンバーとして活動をしている方、
      大学生、高専生、工業高校生 など

【 範囲 】 基本的な品質管理・改善活動に関する事項、
      (データの取り方やまとめ方の基本とQC七つ道具の利用、
       新QC7つ道具の基本、QC的ものの見方・考え方、管理と改善の進め方、
         品質、プロセス管理、問題解決、検査と試験、標準化など)
      4級の試験範囲を含む知識

【 特徴 】 3級は、最も受験者数が、多いのが特徴です。
      品質の基礎を身につけるためには3級からの受験が、おすすめです!
      基礎がなければ応用もありませんからね!

【参考書】 2級同様、QC入門講座編などのテキストを合わせてよんで、
      理解しにくいポイントをすくなくしていくのがおすすめですね。

     


■ 4級:難易度1 ★☆☆☆☆ 学生さんレベル

【人材像】 これから企業で働こうとする方、
      人材派遣企業などに登録されている派遣社員の方、
      大学生、高専生、高校生 など
【 範囲 】 品質管理の基礎知識 
      (品質管理、管理、改善、工程、検査、標準・標準化、データ、QC七つ道具など)
      企業活動の基本常識に関する知識 など

【 特徴 】 4級だけ、電卓の持込は不可になっていますので要注意!
      (1級〜3級も関数機能付きについては使用できないので注意ですね。)

      4級については、たいへんわかりやすく品質の基本知識が学べる
      テキストが公開されており、無料でダウンロードできますので、下記をご参考に!

      4級用テキストはこちら!

【参考書】 4級はテキストが公開されているので、テキスト学習をすすめ、
      試験問題にまずは取り組み、理解できない部分を他の参考書で
      補足するのがおすすめですね。

      特に品質管理の実務を少しでも知りたい場合は、
      山田正美さん著「よくわかるこれからの品質管理」
      が図解入りでわかりやすく説明されているのでおすすめです!


    



【合格率】 品質管理検定HPの合格者統計データより
       品質管理検定の過去の合格者推移を作成していますので
       下記のグラフとデータをご参考にして、検定にチャレンジしてみてくださいね!


■ 2005年〜2011年までの品質管理検定の合格者推移

     品質管理検定合格率推移

※QC検定試験開始直後は、試験傾向も変化していますので、
 試験出題者さんも相当悩まれて、試験をつくっているのかもしれませんね。

      QC検定合格率 推移  

 なお、2008年〜2010年の過去3年間の直近の合格率を要約すると、
下記のとおりです。


 3級と4級は、合格率も高く、勉強している方の多くがほとんど受かっている印象です。

 QC検定 1級合格率 10%〜15%程度  

 QC検定 2級合格率 40%〜60%程度

 QC検定 3級合格率 65%〜75%程度

 QC検定 4級合格率 80%〜90%程度




【申込】  QC検定パンフレット(払込受験願書付き)をHPで確認して、入手し、
     「払込受験願書」で、試験費用を払い込み、受験票が送付されてくる
     といった手続きになっています。
    
     ※詳細な手続きや締め切りは、下記の品質管理検定HPを確認して、
     くれぐれも間違いないようにしてくださいね。
      
____________________________


品質管理検定の詳細については、
下記の「日本規格協会 品質管理検定HP」をご確認ください。


【出典】品質管理検定HP ※日本規格協会




今回は、「品質管理検定(QC検定)」について、ご紹介いたしました。

わたし自身、数年前にQC検定2級とQC検定1級を同時に受験して、
両方とも無事合格できましたので、これから品質管理検定(QC検定)にチャレンジされる
みなさまにとってご参考になることがすこしでもあれば幸いです!


品質管理検定など検定試験を活用して、
さらに品質管理について興味をもっていただければうれしく思いますひらめき


【関連記事】
ソフトウェア品質技術者資格とは?
品質管理研究所サイトマップ
posted by かおる at 04:53| Comment(8) | TrackBack(0) | 品質資格

2011年05月05日

ソフトウェア品質技術者資格とは?

ソフトウェア品質技術者資格とは? -品質管理研究所-


品質では、目に見えるものに注意がはらわれやすく、
見えにくいプロセスなどで問題がおきやすいものです。

製品の品質では、
見えやすいハードと、見えにくいソフトの品質に分解することができます。


ハードの品質は、実態のあるモノとして、管理しやすいですが、

ソフトの品質は、モノのように目に見えにくく、さまざまな要因で
発生するバグ(Bug:ソフトの不具合)とのせめぎ合いになります。


「バクの発生しないソフトはない」といわれるほどです。

ソフトウェハは、製品に組み込むひとつのプログラムを作り上げるために、
多くのIT技術者が関わり、技術者自身ひとりひとりの技術スキルに頼る面が、
ハードに比べて大きく、品質を作りこむのが、難しい測面があります。

ですから、IT技術者ひとりひとりに
ソフトウェアの品質についての考え方を浸透させ、
品質を維持向上させることは、企業にとっての課題ともいえるのではないでしょうか。

そんなソフトウェアの品質教育について、企業でも
ソフトウェア品質技術者資格認定制度を活用することもできると思いますので、
以下に詳細をご紹介させていただきます!



____________________________



■ ソフトウェア品質技術者資格について

ソフトウェア品質技術者資格


【主催】 財団法人 日本科学技術連盟

【概要】 ソフトウェア品質技術者とは?

      品質保証部にかぎらず、すべてのソフトウェア技術者が、
     品質技術を身につけ、実践してソフトウェア品質を向上させることを目的とし、
     ソフトウェアの品質向上に関わる包括的な知識を体系的に学習し、
     ソフトウェアの品質力を有している人材が、ソフトウェア品質技術者ですね。

【範囲】 出題内容は、
     「ソフトウェア品質 知識体系ガイド SQuBOK Guide」をベースとして、
     ソフトウェア品質全般に関する知識を問う内容です。
 
     ※「試験範囲」と「サンプル問題」は、こちらをどうぞ 

【参考書】 ソフトウェア品質技術者資格認定で紹介されている参考図書(2011年5月7日時点)

      <初級/中級 主参考図書>
       @ソフトウェア品質知識体系ガイド―SQuBOK Guide―
        著者   SQuBOK策定部会編(ISBN 978-4-274-50162-3)

      <初級/中級 副参考図書>
       Aソフトウェア品質保証入門―高品質を実現する考え方とマネジメントの要点
        著者/訳者名 保田勝通/著 奈良隆正/著(ISBN:978-4-8171-9263-9)






【試験】  試験は、初級(60分)、中級(120分)、上級の3段階により構成されていて、
     初級は5月と11月、中級は11月に定期的に実施される予定で、
     上級試験は、今後、新設予定のようですね。

【合格率】 2008年より始まった若い試験で、2011年5月現在で、
     中級ソフトウェア品質技術者 合格者14名(合格率19.7%)、
     初級ソフトウェア品質技術者 合格者524名(合格率30.2%〜53.5%)

     となっています。まだまだ受験者も少なく、毎回の受験者数が200名〜400名と
     これから浸透していくことが期待される試験ですね。

【申込】  受験申込後、申込書が送付され、試験費用を振り込み後、
     実施要領と受験票が送付されるといった手続きになっています。
    
     ひらめき詳細な手続きや締め切りは、下記HPを確認して、間違いないようにしてくださいね。

     ※「試験までの流れ」はこちらをどうぞ 
 
____________________________


 ひらめき詳細については、下記の「ソフトウェア品質技術認定HP」をご確認くださいね。

     ※出典HP ソフトウェア品質技術認定 日本科学技術連盟


【関連記事】
品質管理検定(QC検定)とは?
品質管理研究所サイトマップ
posted by かおる at 18:24| Comment(2) | TrackBack(0) | 品質資格