(2014年4月21日)品質管理研究所
工場で見かける美しくない状態、不自然な状態には、
見た目以上のなにか大きな問題が隠れているものです。
工場監査では、そのわずかの表面の変化に、まず気づくことが大切です。
わずかな違いに気づくためには、何が必要でしょうか。
自然界では、きれいなものは、
その純粋さが表面にあらわれてくることが多いように感じられます。
物質である半導体や金属の結晶も、見た目が美しい状態のものを分析すると、結果として、
不純物が少なかったり、多結晶ではなく、単結晶だったりすることが多いものです。
また、あらゆるいきものが、長い時間をかけて、進化しているなかで、
色や形、そして、備わった機能には、何か大切な理由があるはずです。
自然の植物や生き物をみていると、
ものづくりの工場にないものやありすぎるものに気がつくことができます。

身近に存在する自然は、生命の営みの中で、長い時間をかけて、洗練されてきたものです。
自然とふれ、美しさに気づけるようになれば
工場での問題点にも、より敏感になれるのではないでしょうか。
仕事を一生懸命することも大切ですが、
お寺や神社など自然があふれる場所に行って、
心を休め、自然に目をむけると思わぬところにヒントがあるものです。
日本には、四季があり、さまざまな自然の変化を楽しむことができるすばらしい環境があります。
このような自然と日頃からふれあうことで、豊かな感性を育みたいものですね。
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