2013年08月15日

品質改善は、「粗探し」から「宝探し」に!

品質改善は、「粗探し」から「宝探し」に!
(2013年8月15日)品質管理研究所


改善「KAIZEN」は、世界共通のモノづくりの基本です。

ものづくりと品質改善

日常生活をしていても、建物の金属錆や壁の亀裂や塗装の状態など
いたるところにみられる劣化などの問題は、自然と目にとまりやすく、
よいところよりも悪いところは発見しやすいでしょう。

品質部門がおこなう工場監査や工程パトロールでは、工場では、何ができていないか、何が不足しているのか、品質改善のために、悪い点をみつけだして、改善をうながしていきます。特に、品質部門の立場での改善活動では、つい問題点に意識がはたらき、悪い面ばかりを見つけだそうとしてしまいがちです。

もちろん、悪い点をきちんと改善することは大切なことですが、重箱の隅をつつくような形式的な改善指摘項目や問題の「粗探し」は、実務の生産現場のやる気をそぐものであることも理解しておかなければなりません。さらに、問題のもぐらたたきのような目先の解決方法によって、一時的な改善にとどまれば、問題の再発の可能性も生じさせることにも、注意をはらう必要があります。


今回は、現場の悪い点「粗探し」でなく、現場の良い点「宝探し」にも着目する改善方法について考えてみましょう。

すでに飲食業界では、はたらく仲間の店員さんの良い点をお互いにみつけて褒めることや覆面調査員が店員さんの良い点をほめることによって、店員さんのやる気を高めて、業績向上や良い職場つくりに成功されている事例もあります。

製造業においても、悪い点を叱るばかりが、品質改善ではありません。
改善の際に、現場をどれだけ、褒めることができているでしょうか。


品質保証部がやらなければならないことは、もちろん、問題の「粗探し」や現場の自信や信頼をうばうことではありません。現在の製造業の改善活動では、気づかぬうちに「粗探し」に陥り、忙しい現場のモチベーションを低めていることがあるように思います。

良い点を見つけ出す「宝探し」をして、現場を認めて、褒めて、伸ばす視点が不足していないでしょうか。市場での不良を発生させないことが当然のごとく扱われがちですが、現場のたゆまぬ努力によって、その高い品質が維持されていることも、けっして忘れてはなりません。

品質保証部は、顧客(買い手)の立場と工場(作り手)の立場で、両者の間に立って、ものごとを独立した立場で客観的にとらえて、お客さんに品質を保証する役割をはたすことが求められます。同時に、客観的な立場は、現場の問題点(短所)の追求ばかりでなく、工場の宝(長所)を伸ばすことで、よりよい工場にしていくことにも役立てることができます。

これは、守りの品質改善活動ではなく、攻めの品質改善活動です。

・現場でどんな工夫や活動(5Sや品質)が実施されているでしょうか。
・どんな管理方法や改善がすでに実施されているでしょうか。
・工場できちんとおこなわれている当たり前のルールや仕組みはなんでしょうか。
・地道に仕事に励む縁の下の力もちさんはどこにいるでしょうか。
・現場の活動に経営トップが注目して、どれだけ表彰ができているでしょうか。
・経営者自らが現場を歩き、どれだけ最前線の社員に声をかけられているでしょうか。

隠れた品質改善手法

現場のことを叱る前に良い点を見つけて、褒められているでしょうか。
現場の「宝」を探して、感謝し、士気をどれだけ高められているでしょうか。
問題の改善の前に、ぜひ良い点をきちんと伝えてみてください。


工場には、品質改善の「宝」があふれていますが、
気づこうとしなければ、宝の山にもみえないでしょう。
日頃から現場に足を運ばなければ、小さく輝く宝にも気づけないでしょう。

KAIZENのヒントは現場にあり。ヒトの気持ちも現場にあるはずです。

ものづくりはヒトがおこなうものだからこそ、良い点を見つけて、
ヒトの気持ちも高める品質改善で、品質も職場の雰囲気もよくしていきたいものですね。



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posted by かおる at 21:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 品質改善
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