(2013年4月8日) 品質管理研究所
4月初旬、工場監査のため、中国の錦州市を訪問してきました。
今回は、ひとつの製品をつくるために必要な材料を
供給してくださるサプライヤーさん(材料メーカーさん)の力をおかりする旅となりました。

製品を構成するほとんどの材料メーカーさんと中国の現地で顔をあわせて、
厳しい課題を共有し、ものづくりへの思いを共にすることができた良い旅でした。
供給者と購買者の関係は、主従の関係ではありません。
材料メーカーさんとWIN-WINの良い関係を築いて、
最終のお客さんにもよろこびがあれば、こんなよいことはありません。
多くの仲間の企業の専門性をいかしてもらうことで
ひとつの企業ではできないことでも実現できます。
最終製品をつくる企業では、部品を供給してくださるメーカーさんに
さまざまなお願いをしてしまいがちですが、友人関係のように察し、
本来の力を十分に発揮できる場や十分な情報を提供できているでしょうか。
誰かが損をして、誰かが得をするのではなく、みなが得をするような
関係性を築くことができれば、仲間と取り組むしごとが楽しくなります。
なにか、部材の品質問題が発生したときには、追究するとさまざまな原因にいきつきますが、
その問題に至る過程では、本来必要なコミュニケーションが適切におこなわれていれば、
未然に防げる問題が多いのではないでしょうか。
製品と対話して、材料メーカーさんと対話すれば、
生きたものづくりのヒントが見つかります。
<中国火鍋料理>
今回は、中国の「火鍋」、日本でいう「しゃぶしゃぶ」をいただいてきました。
火山が噴火するかのごとく、金属の黒い山の中には、
あつあつの炭の火種がこんもり入っていて、ダイナミックです。

火山が、湯の入った金属の器をあつく熱しています。
湯の中に野菜やお肉を湯通しして、さまざまなたれを自分でアレンジしていただきます。

なんと15種類もたれがあり、
どれを選べばよいかわからなくなるほど。
未知の味と遭遇するだけでも楽しみがふえますね。
<天女が開く海の道>
海岸沿いを散歩すると天女が海の道を開いてくれます。

潮の満ちひきでうまれた海の道は、
霧でかすんだ島へとつながる壮大な姿。

この開けた道のように、見る時間や見方を変えるだけで、
思わぬことに気づき、道がひらけることもあるのではないでしょうか。

身動きがとれなくなっている舟の姿もまた、風情があります。
よいときもあれば、わるいときもあります。
引いた潮はいずれ、満ち、満ちた潮は、いずれ引くものです。
自然はさまざまなことを私たちに教えてくれます。
私たちの先生は、いつも身近なところにかくれています。
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毎回、なんと羨ましいお仕事でしょうか!
品質管理の話を読みながら、お腹が「ぐーぐー」
言って仕方ありません。
ある品物を作るのに、サプライヤの力は絶対に欠かせないし、サプライヤの能力が品物の良し悪しを決めると言っても過言では無いと思います。
今後の品質管理は、自社の品質向上には、サプライヤの品質向上が不可欠で、それでこそ両方切磋琢磨出来ると考えて行くべきですね。
それにしても、羨ましい・・・
こんにちは、
品質管理研所 かおるです。
サプライヤーさんの提供くださる部材品質が、
最終製品の品質に影響しますね。
自社品質の向上とともに、
サプライヤーさんの品質を向上するために、
他社と比較してどのような納入品質であるか、
納入品質評価制度を活用することがおすすめですね。
サプライヤーさんの経営トップに客観性のある成績をフィードバックすることで、こちらからはたらきかける以上の効果があるように思います。
継続的な品質改善をうながすための
仕組みづくりが品質向上にかかせませんね。
海外での仕事の楽しみは、
工場での出会いや発見はもちろん、
新しい料理との出会いも魅力ですね。
火鍋は、ぶらりと入ったお店の晩御飯です!
かおる