2013年03月03日

交通事故の対処に学ぶ品質不良対応

交通事故の対処に学ぶ品質不良対応
(2013年3月7日)品質管理研究所


生産工程での品質不良の対処と交通事故の対処は、良く似ています。

自動車同士の交通事故が発生した場合を考えてみましょう。
もし、自動車の交通事故がおきれば、どのような対応をすればよいでしょうか。


品質不良の改善対応


(1)救護優先と緊急連絡
事故がおきれば、第一に現場の負傷者の状況を把握して、救護を行います。
状況に応じて、救急車を呼んで、助けをもとめます。

製品の品質不良が発生すれば、生産ラインをとめて、
製品を救いだして、どのような症状でどのような手当てが必要かを見定め、
問題を最小限に抑えることが求められるでしょう。

問題が拡大する前に、現場の生産工程リーダーや
生産工程上で品質を管理するPQC(Process Quality Control)のメンバーに連絡をとって、
支援を要請し、迅速に問題を解決することも必要でしょう。


(2) 2次災害の防止
事故がおきた後、玉突き事故などの二次的な事故(不良品の併発)が発生する危険があるため、
交通の妨げにならない安全な場所(不良品置き場)に車両を移動させます。

自動車の速度の速い高速道路や交通量の多い交差点では、特に注意が必要ですね。

事故と品質対応

不良は、不良をよび、新たな不良を生み出すきっかけになるものです。
傾向的不良が継続的に発生することを防止するだけでなく、
新たな品質問題へ拡大しないように注意することが大切です。


(3) 現場を写真で記録
事故の発生状況や要因が定かではない場合、
現場の状況を「写真」で記録することもわすれてはなりません。

品質不良の改善対応

現場の不良品や設備の写真を撮影することは、
問題発生時の様子を客観的に記録に残して、品質問題の原因追究に役立ちます。
現場の問題の発生状況を記して、忘れないようにしておくことも大切です。


(4) 詳細情報の確認
事故になった相手の方のお名前や連絡先、自動車のナンバーなどの情報を確認します。

問題が発生した時間や工程、製品ロットNoなど、
品質問題が発生した対象製品のトレーサビリティ履歴を記録に残します。


(5) 目撃者への問題発生状況の確認
事故発生時の時間や発生状況を詳細に把握して、
近くに目撃者がいる場合は、いつでも話をきけるようにしておくことが求められます。

生産現場では、複数のメンバーが働いており、
不良発生時の前工程での製品の状況などを確認して、
問題の原因を追究できるようにすることが求められます。

自分の担当する工程で問題が発生する場合でも、
前工程での前処理の品質が、後工程の品質に影響している場合もあります。


また、購入している材料の品質不良や輸送不良など、
外部に依存した不良原因ももちろんあります。

発生原因のわかりにくい品質問題が発生している場合には、

ひとつの工程や作業(点)でとらえるのではなく、
生産ラインやサプライチェーン(線)で考えなおして、
前後の関係者に意見をきくことも大切にしておきたいポイントですね。



(6) 再発防止
事故が発生しやすい現場では、事故注意のカンバンや掲示で、
注意が喚起されていることもあるでしょう。

パトカーが、事故をひきおこす交通違反をとりしまっていることもあるでしょう。

品質問題を繰り返さないために、品質不良を改善する追加作業の標準化や
ワンポイントレッスンなどの注意事項を掲示
して、
問題が発生した当事者以外のワーカーさんにも注意を促して、
未然に同様の不良を再発することを防ぐことがもとめられます。

抜き打ちで品質部門が工程パトロールを実施して、
作業手順どおりの作業かを確認することもあるでしょう。

また、事前の保全予防で問題を引き起こす要因を取り除くこともできるでしょう。

事故と品質対応

シートベルトやエアバックのように、
問題が発生したときの影響を最小限に抑える努力もできるでしょう。

事故と品質対応


このように品質問題が発生したときに

いざというときのために、どのように対処ができるのか、
自体を予測して、対応をあらかじめ明確にしておくことが大切ですね。



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posted by かおる at 18:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 品質不良
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