2012年09月10日

ほめて育てる!工場監査

ほめて育てる!工場監査 -品質管理研究所-


製造業では、多くの協力企業さんの力をかりて、
一緒になって、製品を作り上げる“共創(きょうそう)”が必要です。

共創力


そのため、社内の品質管理だけでなく、
さまざまな考え方をもつ取引先に出向き、

自社の品質に対する考えを伝え、
品質を確保していく取り組みがかかせないものです。

日頃、製品説明や納期対応などをしてくださる営業さん、
技術検討をしてくださる開発者さんや品質評価をしてくださる品証さんなど、

表舞台にたつメンバーとのコミュニケーションだけで満足していないでしょうか。

協力会社さんが納入する製品の品質を向上させるためには、

実際に協力会社さんの現場に出向き、
現場でモノをつくってくださる生産現場の方々と顔を合わせ、
同じ空気を吸うことは、とても大切なことです。


工場監査では、QC工程図を片手に
製造現場のリーダーと現場を順番に周ります。

目をみて、現場で、直接話し合いをする共通の時間が、
製品の品質を高めることにつながるのではないでしょうか。

工場監査では、一時的な工場の姿しかみることができません。
そして、工場監査で多くの問題を現場で指摘することは、たやすいことです。


しかし、いくら目先の改善点を他人から言われて、つぶしてみても、

そこで改善を行うメンバー自らが、
継続的に改善する意識やその必要性を認識できなければ、
その場限りの『もぐらたたき』のような品質改善におわってしまうことでしょう。

監査員がきて見ているときは、しっかり作業できていても、
帰ったあとは、たくさんの不良が発生してしまうような状態では意味がありません。

当然、工場監査では、品質の高い製品をつくるために、
品質管理上の問題があれば、問題点を指摘することが必要でしょう。

しかし、それは、単に目先の問題点を見つけて、改善することが本質ではありません。


工場監査と品質


工場監査での指摘による改善の目的は、

製品の品質に対する要求レベルをじかに伝え、
品質に対する考え方や改善するための視点を共有し、
協力会社さんの社内で自ら改善する必要性や改善意識を現場で起こさせるためのものです。


『工場監査での指摘は、何のためにするか』

たとえ、指摘していることは同じでも、
その背景にある考え方が違えば、

指摘に対する相手の受け止めかたもちがいます。
考え方に応じて、伝え方や改善の仕方にも工夫が必要となります。


実際、問題を指摘することばかりに注意がいくと、
悪いところだけを指摘して、強く改善を要求する姿勢になりがちです。

工場監査と品質改善

いっぽう、本質的な対応をはかるときは、
協力会社さんの自発的な意識にはたらきかけるために、

悪いところは、なぜ、そうなったのか考えてもらい、
どのようにすればよいか答えをあえて教えすぎず、
改善提案してもらうように促していくことが必要になります。

多少時間がかかっても、長期的に見れば、
協力会社さんにとって、そして、自社にとっても、プラスになることでしょう。


また、悪いところだけを指摘するのではなく、
良くできているところは、しっかり褒めて教えてあげることも大切なことです。

第三者からの客観的なプラスの評価は、
日頃現場で努力しているメンバーにとっての最高のご褒美であり、
多くの工場にとって、新鮮であり、喜ばれることでしょう。

他社に見本となるような優れた点やすばらしい取り組みを
きちんと、ほめることは非常に大切なことです。

うまくコミュニケーションが出来て、良い点をきちんとほめると、
『悪い点はなんですか』と逆に自発的にきいてくれるはずです。


そのことばがきけた時点で、
監査の本当の目的は、達成されたといってもよいのではないでしょうか。



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posted by かおる at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 工場監査
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