将棋には、
さまざまな駒があります。
機動力のある飛車、
左右四方見渡せる金、
飛び越えて動く桂馬、
そして、最前線に立つ歩。

最も数が多い『歩』の役割こそ、重要です。
『歩』のない将棋は、負け将棋ともいわれます。
まっすぐ一歩ずつしか、進めませんが、
敵陣最前線へと進んでいくと、
王の隣にいる『金』と同じ、『と金』となります。
仕事でも、将棋の歩のように、
組織を支える現場にたつ人材のはたらきがかかせません。
最前線の現場での経験は、
ひとを強く、そして、たくましく育ててくれます。
実務での学びの機会は、
身近にいたるところにころがっています。
どれだけ多くの問題にぶつかり、
逃げずに解決して進んできたか。
困難な問題をピンチと捉えるか、
チャンスと捉えるかは、まさに、心の持ちようひとつです。
みながしり込みする仕事をいかに楽しんでできるか。
そこは、あなたらしさが発揮できるチャンスの場です。

このような日々の現場での経験は、
日常の小さな変化に対する気づきの目も鍛えてくれます。
品質部門では、とりわけ、この『問題を発見する目』をもつことが求められます。
何が問題なのかをきちんと見つけられることが、
問題解決の近道であり、見落としがちな大切なポイントではないでしょうか。
将棋の『歩』のように、
最前線にでて、問題を見つけ、
問題を解決する『と金』でありたいものです。
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「歩の無い将棋は負け将棋」とは言い得て妙ですね。
私の部下にも、現場を見ない品管はダメ!とデスクワークに成り気味の部下に、管理図を付ける傍ら、現場のメンバーに話かけて、「今の現場の調子」を聴く様に指導しています。その経験が、きっと彼らを「金」に変えてくれると思います。
こんにちは、
品質管理研究所 かおるです。
政之助さんの『現場を見ない品管はダメ』ということばは、
どこの企業にも、教訓として通じる大切な言葉ですね。
デスクワークで、品質書類をチェックしていると
ついつい品質が高まるように感じてしまいますが、
本当に付加価値をつけられているか、
自問自答することが大切ですよね。
現場に行って、顔を合わせて、
現場のメンバーに現場の調子を聞いたり、
機械から異音がでていないかなど、
現場にふれてわかることが、やはり、活きた品質管理ですね。
政之助さんのように、現場を大切にされて、
部下をあたたかく指導されていれば、
多くの『金』がきっと育ってくれるでしょうね。