2012年08月26日

品質不良、再発防止の落とし穴とは?

品質不良、再発防止の落とし穴とは? -品質管理研究所-


昔からのことわざに、

『木を見て森を見ず』という言葉があります。

再発防止と品質不良

目先でおこっていることにとらわれてしまうあまり、

その全体像が見えないまま、物事に取り組むことへ
注意をうながす先人の優れた「ことわざ」です。


問題がおきたとき、

全体をみて、何を問題ととらえるか、
実態をどのように正しく認識するかがとても大切です。


問題を間違えて認識してしまうと、

その答えがいくら正しくても、
間違えとなることに注意しなければなりません。


■ 再発する品質不良

品質上の問題で不良が、再発し続ける場合があります。

品質不良の原因は、『作業ミス』だとか、『検査もれ』など、
ヒトに依存した不良として、報告がある場合もあるでしょう。

しかし、A社では問題がおきて、B社では問題がおきない。
そこには、明らかに、なにか違いがあるはずです。


■ 再発不良の責任

不良品を見逃したのは、
作業者自体のミスということよりも、

その作業を監督する責任者や経営者が、
作業者の仕事ぶりを日頃から見逃していることにも起因しています。

問題が起きた時だけ、現場の作業者を指導して、
お灸をすえて、解決した気持ちになっていることはないでしょうか。


品質問題が発生していない良い工場の経営者さんと一緒に現場をまわると、

経営者と現場のコミュニケーションがきちんと取れていて、
よい雰囲気があることが不思議と肌で感じ取れるものです。



品質問題が発生したときに、現場に責任を押し付けるのではなく、

経営者は、自己の問題として反省する姿勢が、
企業の品質を高めていくのではないでしょうか。


製品の品質は、現場の作業者さんの力でつくりこまれていきますが、

その現場の作業者の品質意識を高めるのは、
経営者の大切な仕事といえるのではないでしょうか。



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posted by かおる at 18:29| Comment(4) | TrackBack(0) | 品質不良
この記事へのコメント
初めまして。
従業員40名程の中小企業の品質保証課に配属されて1年ちょっとの新参者です。
私の会社ではなかなか不良がなくならずに困っております。
最低限、ヒューマンエラーに分類される不良は無くしたいと思っていますが、品質保証課としてどういった事に取り組んでいけばよいのでしょうか?
ヒューマンエラーが発生した場合、作業者への指導、教育を現場監督者が行いそれで良しとしてしまっているのが問題だと思いますが、、、
Posted by kk at 2012年09月24日 13:42
KKさん

はじめまして
品質管理研究所かおるです。

ヒューマンエラーによる品質問題は、
一番解決が難しい不良といっても言い過ぎではありません。

多くのメーカーさんが同じように苦労されています。

ひとことにヒューマンエラーといっても、
その内容は、さらに細かく分類することができます。

ヒューマンエラーは、下記のようなポイントから、
整理してみるとよいのではないでしょうか。


@Omission Eror (やり忘れ、やり飛ばし)
やるべき必要な仕事や作業の一部を実施しなかった。

ACommision Error (やり間違い)
仕事や作業は行っているが、誤って異なることをした。

BExtraneous Act (余計なこと)
本来やるべきではない仕事や作業を、余計に追加して行った。

CSequential Error (順序間違い)
仕事や作業を実施する順序を間違えた。
 
DTime Error (タイミングが悪い)
やることはやっているが、タイミングが早すぎたり、遅すぎたりしていた。

【参考文献】Human Error 小松原 明哲 著

すべきことから逸脱した状態によって、品質問題が発生していると考えれば、
このような作業上のあやまりを思い出してみたり、再現したりすることが必要になります。

再現した結果、原因が突き止められれば、その問題が発生しないように、
作業を改めたり、治具をつくり検査したり、
ひとのあやまりが発生しにくいように
作業方法自体を見直していくことが必要になってきます。

さらに、このような問題がおこる背景には、生産がタイトで、
あせって作業していたなどさまざまな心理的な要因も重なっている場合も多いもので、
作業者からの意見を聞いたり、日報などの記録から何がその日起こっていたかを
きちんと調査することも大切なことです。

品質保証部門の活動としては、このような原因追究と是正をしっかり行うと同時に

このような品質問題が全体で毎日、毎週、毎月、といった単位でどの程度
発生しているかを不良率で数値化し、社員のみなさんがリラックスして目に入る
休憩室などにグラフ化して、掲示し、日々打点しながら、不良情報を共有する
ことからはじめてみるのがおすすめです。

経営者もうまくまきこんだ取り組みにしていくきっかけにもなるはずです。

他人からいわれてなおすよりも、

自らが問題にきづくきっかけを与えるだけで
問題を気持ちよく改善してくれるものです。

改善取り組みを長続きさせるポイントですね。


KKさんのお仕事のヒントになることが
すこしでもあればうれしく思います。


品質管理研究所 かおる

Posted by 品質管理研究所 かおる at 2012年09月25日 07:36
お返事ありがとうございます。
ヒューマンエラーに関しての分析が完璧では無いのでその辺をまず進めていきたいと思います。
多忙だというのを言い訳にしてはいけないと思いますが、半年ほど前から仕事が増え始め、その時期ぐらいからヒューマンエラーが増えてきているようです。
忙しいからと改善が後回しになっているのも事実です。
できる範囲のことから少しずつ取り組んでいきたいと思います。
ありがとうございました。^^
Posted by kk at 2012年09月25日 15:25
KKさん

お仕事が忙しくても、気負わず、
お体だけはこわすことがないようにしてくださいね。

気が向いた時には、

品質管理研究所HPへおたちよりいただき、
気分転換していただければ幸いです。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

品質管理研究所 かおる
Posted by 品質管理研究所 かおる at 2012年09月25日 17:52
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