2012年07月01日

トレーサビリティを揺るがす文字とは?

トレーサビリティを揺るがす文字とは? -品質管理研究所-


製品には、製品の履歴を追跡できるように機種や製造番号が明記されています。

製品のトレーサビリティのために、

製造ナンバーやバーコードをつけて、その情報からいつでも、
工場での製造履歴を照会できるようにしておくことが品質保証の基本となります。

トレーサビリティと品質保証

不良品が発生した場合には、
不良品の現物の機種と製造番号を確認し、原因を調査し、改善しますが、
不良対象ロットを絞込むための機種や製造番号の文字情報がかかせません。


そんな機種や製造番号は、英語や数字を組み合わせたパターンが一般的で、
一見わかりやすいようにみえますが、
転記する時や読む時に、たいへん間違いが発生しやすいポイントといえます。


実務では、どのようなときに見誤りが生じやすいでしょうか。

小さな文字や番号を読むためにおこる見誤り、
まぎらわしい文字や番号の見誤り、
似通った文字列による見誤りなど、

さまざまな問題が潜んでいるものです。


日本語では、カタカナで『ソ』や『ン』、『シ』と『ツ』が紛らわしいように、
製品の機種や製造番号につけられる表記において、
間違いやすい英字と数字については、以下のようなものがあげられます。


トレーサビリティと情報品質

<間違いやすい数字と英字>

『0』(数字のゼロ)と『O』『o』(英語のオー)』
『0』(数字のゼロ)と『D』(英語のディー)』
『0』(数字のゼロ)と『Q』(英語のキュー)』
『0』(数字のゼロ)と『6』(数字の六)

『1』(数字の一)と『l』(英語のエル)
『1』(数字の一)と『I』『i』(英語のアイ)
『1』(数字の一)と『7』(数字の七)

『2』(数字の二)と『Z』『z』(英語の大文字のゼット)

『3』(数字の三)と『B』(英語のビー)
『3』(数字の三)と『8』(数字の八)

『4』(数字の四)と『L』(英語のエル)

『5』(数字の五)と『6』(数字の六)

『6』(数字の六)と『B』『b』(英語のビー)
『6』(数字の六)と『0』(数字のゼロ)
『6』(数字の六)と『8』(数字の八)

『7』(数字の七)と『1』(数字の一)

『8』(数字の八)と『B』『b』(英語のビー)
『8』(数字の八)と『3』(数字の三)
『8』(数字の八)と『6』(数字の六)

『9』(数字の九)と『q』(英語のキュー)

『10』(数字の十)と『I0』『i0』(英語のアイと数字のゼロの組み合わせ)

『13』(数字の十三)と『B』(数字のビー)


これらの問題を未然に防ぐためには、製造番号をつけるときに、
あらかじめ、使用文字の限定ルールを設定しておくことが求められます。



@英語の小文字は使用せず、大文字を使用する。 
 例) qや9 の見誤り

A紛らわしい英単語を使用しないよう、使用文字から除外する。
 例) Iや1の見誤り(Iの禁止)、UやVの見誤り(UとVの禁止)

B読み取り間違いが発生しないように見やすい大きさの表記にする。
 例)Z1321 Z1321 Z1321 (表記する文字の大きさやフォントの修正)

このように、正しく情報を伝えるためには、事前に発生する問題を予測し、
その記載する文字そのものを限定しておくことがおすすめです。


製品の名前でも、コンビニで販売されていた
『大入り肉まん』を注文するときに、『大人の肉まん』をください・・・

とならならないように日本語でも同様に、注意が必要なものです。


似たような文字でも、見間違えれば、意味がぜんぜん違います。
このような事例は、世の中にたくさんあります。

医薬品の世界では、数多くのカタカナの薬剤があり、
誤用しないような業界での取り組みがすすめられています。

このような製品を出荷する前の情報の問題もひとつの品質問題ととらえて、

出荷する製品品質だけでなく、製品につけられる機種や製造番号などの
情報の品質も高めて、問題を未然に防止していきたいものですね。



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posted by かおる at 07:00| Comment(0) | TrackBack(0) | トレーサビリティ
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