2012年04月20日

倉庫での先入先出の実務とは?

倉庫での先入先出管理とは? - 品質管理研究所 -


倉庫では、品質を維持するために、部材や製品の先入れ先出しを行うことで、
古いものから使用し、常に新しいものが在庫に保管されるように取り扱うことが大切です。

この「先入先出(さきいれさきだし)」は、
英語で、『First In First Out』、略して、『FIFO(フィフォ/ファイフォ)』とよばれることもありますが、

『先入先出(FIFO)』は、世界中の製造業の倉庫で行われている、
部材や製品を取り扱う上での基本ルールといえます。


品質管理と先入先出

ISO9001の品質マネジメントシステムの中で、社内規定として、
製品や部材を正しく取扱うために、明記している企業も、もちろん多くありますが、
ルールがあっても、現場で実践されていなければ、意味がありません。

実務では、作業性や効率性も含め、
ルールが徹底されるような工夫やしかけが求められます。


そこで、今回は、倉庫の保管における「先入れ先出し」を徹底するため、
実務で活かせる「カラーシールの活用方法」について、ご紹介します。

カラーラベルとFIFO(先入先出)

<出典: A-Oneさんの在庫管理ラベル(写真) >

部材を先入れ先出しするためには、納品先のラベル表示に記載されている
ロットNoや出荷日などを確認すれば、古いものを見つけ出すことができますが、
数多くの製品が保管されている場合などでは、細かく見て確認していると、
多大な作業時間がかかり、効率的ではありません。


そこで、部材の先入れ先出しのため、入庫時に納入月ごとに、
色を変えたカラーラベルを梱包段ボールの側面にはりつけて、
遠くからでもすぐわかるよう工夫することができます。


視認性が向上することで、入荷シールを読まずとも、

遠くからでもどれが古いものかを判別することができ、業務の効率化を図ることはもちろん、
FIFO(先入先出)の基本ルールを倉庫管理の基本として、根付かせることができます。




A-oneさんのカラーラベルのように、赤、青、黄色、緑、桃、・・・など、

12色のカラーバリエーションを活用して、月ごとに色を指定すれば、
古いものから使用することを色による識別管理(色別管理)で徹底することができます。


倉庫には、1月〜12月までの月別のカラーリストを合わせて掲示し、

さらに、カラーマークの中に、「12年1月」のように、
わかりやすく文字を書き込む、または、印刷表記することで、
年月の情報も具体的にわかりやすく「見える化」する工夫もできるでしょう。

また、製品の先入れ先出しを行うためには、年月日に頼るだけでなく、

奥から保管し、手前から取り出すルールや、
右(上)が新しく、左(下)を古いものにするなど、
独自の置き場のルールを手順書としてまとめ、
倉庫管理のルールとして、共有化していくことが大切です。


倉庫でのルールの徹底

このような小さなルールづくりと浸透させる積み重ねが、
倉庫での品質維持や業務の効率化を実現することになるのではないでしょうか。

特に、海外現地工場で人材流動が激しい場合など、

新人作業者にも、先入れ先出しを徹底するために、
このようなシールを活用したOJT(On the Job Training)で、
業務の教育を行い、ルールを徹底していくことも、大切でしょう。


倉庫で、先入れ先出しの徹底ができない場合は、
倉庫運用の仕組みの問題として捉えなおし、
このようなシールなどを活用した異なるアプローチを検討すれば、
問題点が着実に改善していくのではないでしょうか。




今回は、倉庫での先入先出をおこなうためのひとつの手段として、
カラーシールの具体的な活用方法について、ご紹介しました。


最近では、バーコードシステムなど他のデジタル機器を活用した倉庫管理システムも見られ、
企業の経営にあった適切なツールや手法を一つの手段として活用して、
倉庫の効率的な運営と品質の維持管理に役立てて頂ければ、うれしく思います。



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posted by かおる at 07:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 梱包品質
この記事へのコメント
かおるさん、こんばんは。

久々にコメントしてます。

先入先出は基本だとは思っていますが
けっこう大変な思いをしています。

上司は『バーコードで・・・』と簡単に言いますがそのシステムを構築するのも難しく、
「口で言うのは簡単じゃい!」
っと思わずツッコミしたくなる今日この頃です(笑)


カラーラベルでの管理なら何だか出来そうな気がしてきました。
私の会社では量産品の部品はだいたい月初めに大量に入荷してるので、月ごとの管理でもだいぶ効率良くできる気がします。


さっそく提案してやってみます。


話は変わるのですが
かおるさんは『VE』『VA』って言葉を知っていますか?
今日、初めて会議で聞いた言葉だったのですが、品質に関わるものですか?

何か良い文献があれば紹介して頂けないでしょうか?



Posted by みず at 2012年04月24日 20:43
みずさん、こんにちは。

品質管理研究所 かおるです。

バーコード管理で、業務の効率化や正確性向上をはかることも大切ですが、すぐには導入ができにくいこともあり、

シンプルで効率よく行えるカラーラベルによる識別管理は現場ですぐできるので、おすすめですね。

みずさんが業務でお聞きになられた

VE (Value. Engineering)やVA(Value Analysis)の活動は、
多くの企業で実践され、改善提案が行われています。

お客様にとって大切な価値とは何か、
考えるために、大変役に立ちますね。

下記、わかりやすくまとめられていますのでご参考まで。

■ 生産管理講座さん VE/VA
http://www1.harenet.ne.jp/~noriaki/link71-2.html

また、文献や事例を調査する場合は、

Googleの検索では、一般検索と異なり、
ファイルの形式を選択できるおすすめの検索があります。
http://www.google.com/advanced_search

上記Googleページにアクセスいただき、
検索の下のほうにあるファイル形式を
PDFやPPT(パワーポインと)などの拡張子を選択して検索することで、
より質の高いプレゼンや学術論文などが短時間で見つけることができます。

※通常のGoogleの検索から、

「VA VE 価値 filetype:pdf」

など検索したい言葉の後に
filetype:pdf 
というファイルのタイプを指定する文字をいれても同様に検索ができます。

検索の効率化もはかり、必要な情報を効率よくさがしだし、
うまく業務に役立てていきたいですね。


品質管理研究所 かおる
Posted by 品質管理研究所 かおる at 2012年04月25日 07:08
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