今回は、製造現場の納入部材の品質改善に活用できる
『納入品質改善計画・実績報告書』をご紹介します!
品質の高い製品をつくるためには、
部材の品質を高めることが求められます。
納入品質不良や市場不良を発生させたサプライヤーさんに対しては、
再度問題が発生しないような発生防止対策と問題の歯止めとなる流出防止対策を行い、
品質会議などを通じて、品質の改善を図ることがかかせません。

フォローアップが必要な是正対策については、
改善が完了するまでに日数がかかるものも多く、
暫定対策で、不良が一時的におさまり、時間が経過すると、
フォローの対応状況、改善品の納入の切り替わり、
そして、効果の確認が中途半端になりやすくなります。
「気づいたときには、不良の再発」
なんていうことにならないようにしたいものです。
今回は、そのような悩みを解決する「納入品質改善計画・実績報告書シート」を
無料でダウンロードできるようにしましたので、うまくアレンジして、
ご活用いただければ、うれしくおもいます。
まずは、こちらをご覧頂き、イメージをふくらませて頂ければ幸いです。
■ 『納入品質改善計画・実績報告書』について、下記をご参考に!


また、自社の品質改善のためにも活用することができます。
※EXCEL版の「納入品質改善計画・実績報告書」のフォーマットは、末尾で無料ダウンロードできます!
<簡単な3つの活用ポイント>
@フォローアップで品質UP
この「納入品質改善計画・実績報告書」は、
納入される製品で、不良が発生して、改善が見られない不良項目をいくつかあげて、
改善計画と実績報告をかねて、改善を進めるツールです。
改善担当者の具体的なお名前と期限、改善内容を明確にして、
改善計画をたて、品質会議などで、その実績と進捗を定期的に(毎月)確認していきます。
スケジュールの中でどんな改善を施したものが、いつ納入されて、
効果があったのかを生産ベースでしっかりフォローアップしていくことが大切です。
もちろん、改善したことによって、思わぬ副作用が発生する場合もありますので、
事前の品質確認申請とその変更に伴う品質評価もぬかりなく行うことも忘れずに。
A納入品質の改善から工程品質の改善へ
部材の納入品質目標(〇〇ppm、△△%)を記載することで、
現状の納入不良率と比較し、その差を確認することができます。
部材の品質の良い、悪いは、
部材に対する品質目標に対する達成度合いです。
部材の納入不良の改善が、毎月どのように進行しているかを確認することはもちろん、
サプライヤーさんでの部材の製造工程内での品質不良率も記載していただき、
不良の発生防止が、サプライヤーさんの生産現場で着実に図られていることを確認します。
納入していただく製品を検査ではじくだけにとどまらず、
不良品を生み出さない工程品質管理へと移行していくことを促します。
B改善のヒントをひきだす
改善内容を一覧にして、改善内容の有効性の確認をスケジュールで明確にすると、
その取り組みに対する成果が見えてきます。
逆に効果が上がりにくい場合は、改善アクションが見える化されることで
改善のためのヒントを提供しやすくなります。

部材を複数購買している企業の場合、
他の部材メーカーさんでの失敗事例から、改善方法を理解している場合も多いため、
改善内容にもりこまれていないクリティカルな改善提案ができる場合もあります。
取引先も納入先も、お客様のためにお互いの知恵を出して、
前向きに改善する姿勢があれば、問題の多くは、解決したようなものです。
【納入品質改善計画・実績報告書(無料ダウンロード)】
納入品質改善計画・実績報告書シートのフォーマットのダウンロードは、こちらからどうぞ!


ぜひ、アレンジして、活用いただければ幸いです。
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