11月1日〜30日の1月間は、
日本の品質のお祭り、品質月間(Quality Month)です。
品質月間は、1951年の大手日本企業の品質管理大会がきっかけとなり、
1960年に日本の業界団体が集まり、品質月間が始まった歴史があり、
活動は、海を越えて、アメリカなどにも広がり、
さらに国連の提唱で、世界各国でも品質強化活動がすすみ、
今では、11月の第2木曜日が、
ワールドクオリティ・デイ(World Quality Day)に設定されています。
2010年のテーマは、
「品質の原点にかえり 先駆者の知恵に学ぶ」
Returning to the original point of Quality to learn from the wisdom of pioneers
であり、
2011年のテーマは、
「危機を力に 品質革新 再び世界No.1」
Turn Crisis into Power : Become No.1 Again by Quality Innovation
でした。

このテーマの背景にもある東日本大震災は、
日本の多くの企業が、これまで以上に
さまざまな協力会社の力に支えられて、事業経営がなりたってきたことを
示すことととなり、また、国外からのあたたかい言葉にも励まされ、
多くの方が、パートナーの大切さを一段と深く感じ取られたのではないでしょうか。
品質月間のテーマは、その時代の世相を反映し、
品質のホットなテーマを反映したテーマが、これまでたくさん設定されてきています。
当時を反映したよいフレーズがありますので、ご紹介いたします。
<過去のテーマ>
1961年「品質保証」
1962年「よいものを買おう、よいものを作ろう」
1966年「利益確保は品質管理で」「品質管理と消費者の利益」
1969年「よい品質で世界の繁栄」
1976年「品質管理で体質強化」
1980年「見かけより真の品質を」
1986年「品質第一すべての基本」
1988年「事実で判断、事実で行動」
1990年「品質第一いきいき職場」
1997年「TQMで豊かな創造大きな挑戦」
2008年「現場力 足元固めて 品質経営」「知恵と工夫で 夢をカタチに」
2009年「持続可能な社会をつくる品質 〜今、あなたにとって品質は?〜」
2010年「品質の原点にかえり 先駆者の知恵に学ぶ」
当時のことばであっても、今でも大切にしたい品質の考えばかりです。
このように設定した品質月間を啓蒙するために、(財)日本科学技術連盟さんでは、
無償でユーモアのある品質川柳をデスクトップのスクリーンセーバーとして、配布もされています!
■ (財)日本科学技術連盟 品質川柳ダウンロードは、こちら!

川柳の表彰作品には、おもわず、笑ってしまうような内容がもりだくさんです。
一部面白い表彰例をご紹介します!
<表彰川柳>
■ クレームが 減った原因 客離れ 荷が悪い(苦笑い)さん
■ 「良くやった」 現場見ずに よく言った 非三現主義さん
■ トレンドに 円グラフ使った 分析表 俺線グラフ
■ 「5S」だと 言って詰め込む 棚の奥 ルー
■ 対策書 作って上がる パソコンスキル クレーム担当
■ 品質は パソコン見ないで 現場見ろ 鳶職人
ある、ある・・・、たまには、苦笑いですが、
たくさんのおもしろい品質川柳が紹介されていますので、ぜひ、こちらもどうぞ!
■ (財)日本科学技術連盟さん 品質月間 川柳はこちら!

品質の取り組みを楽しむ最高の機会、「品質月間」は11月!
うまくイベントを活用して、企業の品質活動を盛り上げていきたいものです。
【関連記事】
・11月は、品質祭り?
・品質管理研究所サイトマップ
【品質月間の最新記事】
来月は品質月間ですねぇ。
しかし、11月の第二木曜日がワールド・クオリティデイというのは知りませんでした。
流石、品質管理研究所、勉強になります。
ちなみにかおるさんの会社では11月の品質月間に何か取り組みをされるのですか?
非常に興味深いです。
品質管理研究所 かおるです。
品質月間は、
一般の社員さんには、あまりなじみがなく、
しられていないことも多いため、
まずは、品質月間であることを
社員みなさんへしらせ、見える化するために、
入り口に、品質月間の看板や垂れ幕をつけて、
告知することが大切ですね。
社内だけでなく、道路に面した入り口では、
社外にむけてのPRにもつながりますので、
多くの人に品質月間って、なんだろうと
気づいてもらうきっかけを与えて、
すこしでも、興味をひきつけたいところです。
また、11月の品質月間は、
上期の9月でおわった反省をふまえる時期でもあり、
QCサークルイベントの発表会などが各社で積極的に行われています。
このような品質のお祭りイベントを活用して、
品質を楽しく高めて行きたいものですね。
かおるさんの会社ではポスターや垂れ幕を設置されるのですか?
このポスターや垂れ幕はどこかで購入するのですか?
それとも自前で作製するのですか?
教えて下さい。
品質管理研究所 かおるです。
品質月間にともなう告知アイテムについては、
もちろん自前でつくることもできますが、
(財)日本科学技術連盟さんから購入することができます。
■(財)日本科学技術連盟さん
http://www.juse.or.jp/q-month/goods.html
<品質月間 グッズ>
それぞれのグッズの価格の目安は、
下記のとおりです。
・垂れ幕 3,885円(税込)
・のぼり セット販売定価 4,725円
・標語 1セット(5枚1組)273円(税込)
・腕章 10個1組(袋) 483円(税込)
・ポスター 1セット(2枚1組)525円(税込)
その他の商品含めて、
詳細な商品の写真、価格、申込書については、
HPでご紹介されていますので、詳細は、
HPを参考にしてくださいね。
作業場の休憩室にポスターをはったり、
品質メンバーや管理職に腕章をつけてもらうことも気づきのきっかけになります。
また、費用をかけず、
社内で品質標語や川柳の募集を行い、
多くの人に、あらためて、
品質とは何か考えてもらうことも大切ですね。
社内の標語募集に加え、
日科技連の品質川柳、品質標語の募集がありますので、
厳選した作品を応募することも告知しておくと
よりやる気がでるかもしれませんね。
日科技連の品質川柳、品質標語の募集概要はこちらをどうぞ!
■日科技蓮 品質川柳、品質標語の募集(春頃)
http://www.juse.or.jp/q-month/order.html
社内募集した標語を元に、
社内の標語ポスターをつくることもできます。
知っているひとの名前がはいっていると
標語ポスターが気になってしまうものです。
会話のきっかけにもなりますし、
品質月間を「見える化」するのはおすすめですね。