2011年07月30日

ドットゲージの入手方法とは?

ドットゲージの入手方法とは? - 品質管理研究所 -


製品の品質において、機能を満たしていることはもちろん、

製品の顔ともいうべき、外観品質を維持することは、
品質管理における重要課題のひとつといえます。

外観品質をチェックする目視検査において、

異物や汚れなどの大きさを客観的に判断するためには、
こまかな寸法や面積が明確になっているドットゲージが、
検査現場で活用されています。

では、いったいどこで、入手できるのでしょうか。

今回は、ドットゲージの入手方法について、ご紹介します。

_______________________


@株式会社 朝陽会 
 http://www.choyokai.co.jp/chart/index.html

A株式会社 Officeted 
 http://www.officeted.com/shopping/gauge/dotgauge1.html

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@株式会社 朝陽会 ドットゲージ

ドットゲージに関連する規格としては、

国際規格である『ISO5350 Pulps-Estimation of dirt and shives』に対応した
『JISP8208 パルプ−きょう雑物測定方法』
があります。

きょう雑物とは、パルプの中に含まれているちりや結束繊維(木片や繊維束)のことです。

手すきしたパルプシートに含まれる異物を透過光によって、
『きょう雑物計測図表(ドットゲージ)』をみながら、計測していくことが紹介されています。

『JISP8208』で定義されているきょう雑物計測図表(ドットゲージ)は、
財団法人印刷局朝陽会(〒114-0003 東京都北区豊島4−2−4)で
販売されていることが明記されています。

ただし、平成15年に、財団が公益部門の財団法人印刷朝陽会と収益部門の
株式会社朝陽会に2分割されたのに伴い、

現在は、今回ご紹介する株式会社朝陽会さんで、
きょう雑物計測図表が販売されるようになっています。


■ 株式会社 朝陽会 

このドットゲージは、昭和18年、当時の大蔵省印刷局研究所長と
商工省人絹パルプ技術委員会委員であった矢野道也博士が中心となって開発されたものです。

株式会社朝陽会さんで販売されているドットゲージは、国立印刷局製造で、
フルサイズ判(178mm×220mm)とカードサイズ判(58mm×85mm)の2種類
があります。

きょう雑物測定図表(ドットゲージ) 朝陽会

 フルサイズ判 1枚2100円 ※株式会社朝陽会HPより転載
 (価格についての詳細は、HPでご確認ください。)

『JISP8145 紙及び板紙−異物の評価方法』でも、
目に見える異物を反射光によって評価・検査するための異物比較チャートとして、
上記きょう雑物測定図表が紹介されています。

また、もうひとつのカードサイズ判のきょう雑物測定図表は下記のような図柄になっています。

きょう雑物測定図表(ドットゲージ) 朝陽会

 カードサイズ判 1枚1680円 ※株式会社朝陽会HPより転載
 (価格についての詳細は、HPでご確認ください。)

JISから展開されたドットゲージという意味では、
信頼感のあるドットゲージという印象ですね。

ご購入については、株式会社朝陽会HPでご確認ください!



A 株式会社Officeted カードサイズドットゲージ

株式会社Officetedさんで販売されているドットゲージは、

面積ゲージに加え、寸法ゲージ(目盛りも 0.5mm)がついていて、
サイズも、86mm(縦幅)×54mm(横幅)で、
キャッシュカードサイズの小型で、より現場向きなドットゲージです。

JISP8208とJSIP8145を参考規格としているだけでなく、

自動車業界対応として、校正試験所をISO17025認証済機関へと変更するなど
顧客の要望にこたえて、工夫されている印象をうけます。

ドットゲージ(きょう雑物測定図表)

ドットゲージ 一般用 1枚3500円 精密用 1枚3700円 
※株式会社Officeted HPより転載(価格についての詳細は、HPでご確認ください。)

※なお、詳細なドットゲージの形状は、こちらにご紹介されていますので、ご確認ください。
 
ご購入については、株式会社Officeted HPよりご確認ください。

クリーンルームでご使用する顧客の要望に対応して、出荷時の梱包材を
擦れ防止紙をクリーンルームペーパーに、透明個装袋をクリーン帯電防止袋に、
封緘テープをクリーンルームテープにするなどの対応も
実施されていますので、購入時には、
使用用途に応じたドットゲージの取り扱いにも注意が必要ですね


今回は、ドットゲージの入手方法について、ご紹介しました。

ドットゲージは、印刷業界、電気業界、自動車業界など業界の垣根を越えて
さまざまな製造業の分野で活用されている優れた判定基準です。


外観目視検査を多用している企業の場合は、
独自にドットゲージを作成し、印刷業者さんに依頼して、
社内で活用している企業もあります。

合否の判定基準となる大切な寸法や面積ですので、
基準が印刷により大きくなってしまったり、ずれたり、
基準そのものの値の妥当性が、疑われないような管理にも配慮が必要ですが、

比較するための基準として、外観限度見本やドットゲージなどの
検査ツールを活用し、より客観性の高い効率のよい品質管理をしていくことが大切ですね。



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posted by かおる at 12:36| Comment(4) | TrackBack(0) | ドットゲージ
この記事へのコメント
かおるさん、ドットゲージの紹介ありがとうございます。
そしてとても詳しい説明で勉強になりました。
JISで定められたものなんですね!

早速社内で検討したいと思います。
ありがとうございました。
Posted by pin at 2011年07月30日 15:03
Pinさん

ドットゲージをぜひ上手に活用して、
品質管理にお役立てくださいね!



Posted by 品質管理研究所 かおる at 2011年07月30日 20:00
こんばんは、かおるさん。
ドットゲージは外観検査で非常に便利な道具ですね。
昔はきょう雑物しか知らなくて、面積を直径に置き換えて検査に導入したりしました。
しかし、きょう雑物に表示されている数値を面積とは知らずに、外観検査員が直径と思って検査したために大量流出したことがあります。
あの時は笑うしか出来ませんでしたね・・・。
そのことがあってドットゲージを導入しました。
ですので、ドットゲージはとても思い出深い道具の一つです。
Posted by QA課代 at 2011年07月31日 20:41
QA課代さん

こんばんは、
品質管理研究所 かおるです。

きょう雑物の表示は、たしかに、
面積の単位が細かく表示されていないので
直径と読み違えてしまうかもしれませんね。

QA課代さまにとって、
たいへん思い出深い道具だったのですね(笑)。

Posted by 品質管理研究所 かおる at 2011年07月31日 21:45
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