2011年01月05日

重点指向のパレート図とは?

重点指向のパレート図! -品質管理研究所-


QC7つ道具として、ぜひともお薦めしたいツールが『パレート図』です。


『パレート図』とは、いったいなんでしょうか?


今回は、この『パレート図』、そして、その根底にある『重点指向』について考えてみましょう。


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事例) バケツにはいった水とバケツにあいた穴 

大切な飲み水が入ったバケツに、大きさの異なるいくつかの穴があいています。
大切な水をよりおおく、もってかえるために何をすればよいでしょうか。

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すぐにできることを考えれば、わたしたちは、手で穴をすぐにおさえるでしょう。


もし、大きさの異なる穴があいている状態で、

ひとつの穴だけしか、手でかくせないという条件があったら、
わたしたちは、より多くの水をもってかえるために何をするでしょうか。


普通であれば、手で覆えられる最も大きい穴をふさぎ、
水が少しでもこぼれ出るのをふせぐことでしょう。

仮に、小さな穴をふせげば、
水もれをすこしだけは抑えることができますが、

大きい穴からもれてしまう水はあまりに多くなってします。

ですから、大きい穴をふさぐほうが、
みずもれ対策としては、より効果が大きいことはいうまでもありませんね。


このように、大きさのことなる問題(穴)が目の前でおこっている場合、

小さい問題(穴)に着目するよりも、より大きな問題(穴)に着目して、
その問題(穴)を改善する(ふさぐこと)ことができれば、改善効果はより大きくなりますね。


これが、パレート図の基本である『重点指向』の考え方です。

同じ費用(労力)をかけるのであれば、全体の問題の中で、
大きな問題をみつけて、優先的に解決すれば、費用対効果の高い解決になります。

わずかしか発生していない問題をゼロを目指して少し改善する努力と、
たくさん発生している問題を大きく改善する努力を選ぶのであれば、

問題全体に占める割合の大きい問題に着目し、改善するほうが
問題の改善効果が大きく、経済的な改善になるという発想ですね。


では、どんな問題が大きな問題といえるでしょうか。
どんな問題を優先的に改善すべき項目として、選択すればよいでしょうか。


これらの課題を解決する道具こそが 『パレート図』 です。


『パレート図』は、問題となるデータをいくつかの項目(問題の要因など)にわけて、
大きい順に棒グラフでならべ、その項目を足し合わて、累積折れ線グラフを描いた
2種類のグラフの組み合わせからなる非常に簡単なグラフです。

・縦軸〜発生件数・不良損失金額などを設定します。
    不良品の発生件数や不良損失金額を縦軸にとって、
    影響度を定量的に把握できるようにします。

・横軸〜層別したいくつかの項目を大きい順から並べます。
    層別を行って、問題要因となる項目をしっかり分類することが大切です。
    小さな問題は、『その他』の項目で一まとめにし、細かくしすぎないことも大切ですね。


パレート図、パレート図の作り方について、わかりやすい映像教材がありますので、
百聞は一見にしかず!下記の映像をご参考にしていただければ幸いです。


なんと、1985年日本視聴覚教育協会主催 教育映画祭 優秀作品賞受賞作品です!

■ 映像教材の殿堂 REVIC museum (株式会社 レビックグローバル)
さん YouTube より 

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「現場で使えるQC 七つ道具シリーズ No.4パレート図 真の問題をつきとめる」

「事実を良く観て、データでものをいう」ことは、QCサークル活動の大切な基本です。-このビデオでは、問題点の発見と同時に、最重要問題を絞りこんでいくことの必要性を説-くなかで、パレート図のつくり方、見方、使い方を学んでいきます。



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■ パレート図の重点指向の注意ポイント!

パレート図を使う上で注意していただきたいポイントがありますので
実務上活用される際は、特に気をつけてくださいね〜!
 
〜小さな問題も大切に!〜

 重点指向だからといって、小さな問題を解決しなくてよいわけではありません。

 バケツの例でも、大きな穴をふさぐと同時に、小さな穴があいていれば、大きな穴と同時に
 普通であれば、すぐに同時に小さい穴をうめますよね。

 簡単にできる対応で、小さな問題を解決できるわかるのであれば、
 小さな問題にも目をむけ、すぐに改善するのがよいでしょう。

 重点指向だからといって、小さな問題をみすごしてはなりません。
 
 現実の日常生活におけるわたしたちの行動と重ねれば、理解できますね。


 つまり、  1)大きな問題に対する効率的な改善としての『重点思考』 
       2)改善しやすい小さな問題に対する『三即思考(即時、即座、即応)』
 の併用が大切ということですね。


 今回は、QC7つ道具の一つである『パレート図』そして『重点指向』について、考えてみました。

 効率性を発揮する『思考術』として、ご理解いただければうれしい限りです。


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posted by かおる at 22:40| Comment(0) | TrackBack(0) | パレート図
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