2014年11月24日

爪に学ぶ「習慣の改善」とは?

爪に学ぶ「習慣の改善」とは?
(2014年11月24日)品質管理研究所

爪を見ると、爪の色や形から、ヒトの健康状態がわかるといわれるほど、
その先端にある小さな爪に、日頃の健康状態が現れてきます。

爪と健康

ものづくりの工場でも、
さまざまな問題が、現場の最前線「先端」でおきています。
工場にとって、工場の健康状態を示す「爪」は、どこにあたるのでしょうか?

工場の健康状態は、わずかな変化としていたるところに現れているはずですが、
あまりの日々の現場の忙しさに追われ、
問題が顕在化するまで小さな変化に気がつかないことも多いのではないでしょうか。
問題が起きた時にこそ、心を落ち着かせ、今後のために振り返って見ることが必要です。

ヒトの爪は、どんどん伸びてくるため、定期的にカットします。
単に切るだけでなく、爪の健康状態(工場の健康状態)も見られているでしょうか。
単なるカットする作業の繰り返しだけでは、見落としているものがあるはずです。

ときに、伸びた爪を深く切り過ぎてしまった場合には、
新しい爪が伸びてくる段階で、巻き爪が発生しやすくなりますね。
爪の先端の白い部分が切りしろとおもってカットしていると、
実は切りすぎになっていることも多いものです。

ものづくりの工場で、爪を正しくカットするように、
製造工程や検査工程で正しく検証された手順や基準になっているでしょうか?


巻き爪によって痛みを伴うと足をかばうだけでなく、
腰や肩などに負荷がかかり、体のバランスまでもくずれてしまいかねません。

伸びた爪を切るときの小さな作業のミスによって、
工場でも、全体のバランスを崩し、さらに大きな問題をひきおこす要因となることがあります。


また、巻き爪は、爪を深く切りすぎるだけでなく、
日頃の歩き方で先端の指に圧力がかからない歩き方をしている場合や、
自分の足にあわない靴をはきつづけている場合など、

足の先端のつめに負荷がかかる状態を
自らつくりだすことによっても発生しやすくなります。

品質習慣の改善

いったん症状が良くなっても、巻き爪になる要因が残っていれば、
再発する可能性があることを理解しておかなければなりません。


工場で起きている目の前の問題を根本的に改善することも同様ではないでしょうか。

すぐに問題の痛みを取り除く迅速な処置も大切ですが、
処置したあとに根本的な原因を解決しなければ、問題は再発してしまいます。

問題のある日頃の「習慣」を改め、その工場の本質的な問題に目を向け、
時間をかけてでも着実に見直すべきことは何か考えていきたいものですね。


ひとの健康も、工場の健康も失ってから気づくことが多いものです。
現状の健康に感謝して、うまく品質改善にいかしていきたいものですね。

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posted by かおる at 11:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 品質思想
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